「アメリ!」のDVDを引っ張り出してきて、また観ていました。
「自分だけの大切」ってところで、ふと、突然、この映画を連想しまして。映画のタイトル音楽が流れる最初の場面では、まだちいさい少女のアメリが、セピアがかったの色調の中で、自分だけの「好き」なことを、ひとりだけで、次々にやっているシーンが流れます。とても印象的なシーンです。私は、この映像を、大人になったアメリのこころの奥にしまわれている古い記憶のように感じました。十年ぐらい前に、飛行機の中で、たまたまこの映画を観たオットが、コレはらんでる(私)だ~~~~!!、と、思ったそうで、かれは、わざわざ私に観せるために、このDVDを買ってきました。十年ぐらい前の私は、この映画を観て、(おお~~!!オットは、私のことを、とってもよく理解しているな。)と、思いました。当時は、気に入って、何度も何度も繰り返し観ていましたが、今、すごく久しぶりに観ると、なんだか、切なくて、切なくて、観ていてつらくなるような感覚がありました。わたしは、ちいさい頃は、あんな風に内向的な表情をよくしていたし、(当時の写真を見ると、そんな感じ。)そして、長じてからは、おおむね、善意にあふれていました。自分でも、決して悪いニンゲンではなかったと思います。ただ、うまく説明ができないのですが、私は、瞬発力を発揮して、一瞬人を、とってもハッピーな気分にさせるような「技」はできたけれど、そういうものは、なんというか、結局単発的なものでして、そんなに重要ではない、というか、持続するものではない、というか、だから、人に贈り物をしたい気持ちはあっても匿名性に逃げ込みたくなるんだよな~~、というか。うまくいえませんが、映画の中の彼女の努力を観ていると、やはり、非常にせつない~~~、のでした。そして、映画のハッピーエンドの後からはじまる、アメリがこころに持続する温かな種火を、本当に手に入れるまでの、そして、アメリのセピア色の記憶の中の幼い彼女自身が、こころからニッコリ笑うまでの、長い長~~い道のりのことを考えると、やっぱり、せつないな~~~~、と、思いました。ん?これは、アメリのことじゃなくって、私のことを言ってるんだわ。