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May 13, 2007
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カテゴリ:サスペンス映画
 千葉、栃木、茨城限定の激甘缶コーヒーがあると知り、飲んでみました。これが、ウマイ!甘さの秘密は、練乳仕立てなのです。それを知ってから、コーヒーメーカーで淹れるコーヒーにも、練乳を垂らして飲むようになりました。
 甘好きな私は、和菓子などを頬張ったときの口に広がる甘さに、至福の瞬間を感じます。けれど、甘ければなんでもいいというものではありません。粒餡と漉し餡では、断然粒餡に軍配を上げます。例えば、最中をいただいたとします。喜び勇んでパクッと食べた瞬間に中身が漉し餡だとわかると、なんだか損をしたような。上品な漉し餡もいいのだけれど、せっかく餡を食べるのだったら、やっぱりワイルドな粒餡。最中が粒餡だったら最高に満足できたのに、という具合です。
 映画「バウンド」は、「マトリックス(1999)」で一世を風靡したウォシャウスキー・ブラザースが1996年に作った映画です。刑務所を出たばかりのコーキーとマフィアの情婦であるヴァイオレットは、出会ってすぐにレズビアンの関係をもちます。二人は、ヴァイオレットの情夫、シーザーが預かっている大金を奪って逃げようと作戦を立てるのです。
 ストーリーとしては、持ち逃げの計画はうまくいくか-シーザーがトリックに気づくかどうか-をハラハラ、ドキドキで追っていくものであり、コーキーとヴァイオレットは互いに裏切らないか、についても心配で見守る必要があります。
 映画開始から、傷だらけのコーキーが猿轡をかまされて横たえられている姿をインサートしてストーリー展開の興味を引いたり(今は自由にしているコーキーだが、いずれは誰かにとっつかまることを示す)、暗いシーンからズームアウトすると、それは床に落ちた銃口で、背後に人間の動きが見える、など映像的な工夫が随所に見られます。
 この映画、“スタイリッシュなクライム・サスペンス”との評判を得ているらしい。映画会社の宣伝惹句かもしれませんが。
 “スタイリッシュ”だからか、コーキーとヴァイオレットが、互いを求め合いベッドシーンに至る描き方も、官能的ではありますが、エロ方面に脱線していません。他の映画では、サービス・シーンを盛り込みすぎて、ストーリーに関係なくエロが走っているものがあります。この作品では、ヌードはその場面だけ、安易に連発しないというけじめのよさです。
 また、登場人物がマフィアですから、バイオレンス・シーンがあります。仲間の一人が金を横領します。隠し場所を吐かせようと、はさみで指を切り落とそうとしますが、目を背けたくなるような残酷な印象はありません(感じ方は人それぞれでしょうが)。ここも、必要最小限に抑えているといえるでしょう。
 シーザーは、コーキーとヴァイオレットの計略にひっかかり、金を奪われます。そして、自宅マンションにやってきたマフィアのボスやその息子らから金がないことで嫌疑をかけられ、言い争いになり、カッとなったシーザーは全員を射殺してしまいます。大量に血が流れるのに、凄惨な感じがしません。それは“臭い”がないからではないかと思います。銃声がしたとの通報で警官がやってきます。シーザーは、死体を風呂場に隠し、床に広がった大量の血をカーペットで覆い隠しました。
 この場合、警察官は血の臭いに気づかないものだろうか。さらに、血でズクズクに濡れたカーペットの上に警察官は立っています。足下が変な気持ちにならないのだろうか。この映画では、そのへんを“なし”ということにしてしまったのです。だから、乾いた感じがするのです。
 それと、窓の下にパトカーが見えてから、死体を片付けたりするのだけれど、このマンションは、エレベーターが一機しかないのです。降りてくるのを待ったりするのに、とても時間がかかります。出掛けるとき、帰ってきたときなど、エレベーターが来なくてイライラするのではないか。こんなマンションには住みたくないね。
 粒餡の粒をきれいにつぶし、皮も取っちゃうと、スタイリッシュ(スマート)な漉し餡ができるわけです。けれど、粒餡好きにとっては、そこまでせんでもいいよ、と思うわけです。映画も、あざとさ、安っぽさ、はったり、キワモノぶりが抑制されると、物足りなさを感じたりします。
 粒餡と漉し餡は、同じ餡子でありながらもテイストが違います。その差異には、もどかしさを感じてしまう。大好きな餡子なんだけど、漉し餡より粒餡の方がもっと好きなわけです。“漉し餡”ムービーより、“粒餡ムービー”が見たいな。
“激甘コーヒー”だって、単純に砂糖の量が多いだけであれば、一度飲んだらもう次には飲まないでしょう。練乳仕立てであるところに、「味」があります。
 
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Last updated  May 13, 2007 06:38:01 AM
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