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テーマ:最近観た映画。(40136)
カテゴリ:SF映画
2005年は「宇宙戦争」「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」、2006年は「スーパーマン リターンズ」。毎年夏休みのメインを飾る映画がある(キミと見たね)。
2007年は、「トランスフォーマー」だ! これは、もう子供の頃からの習慣です。夏休みといえば、映画。特に夏休み映画の目玉、これは見逃せません。 「宇宙大怪獣ドゴラ(1964)」「フランケンシュタイン対地底怪獣(1965)」「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ(1966)」「キング・コングの逆襲(1967)」夏休みには、東宝特撮怪獣映画が何よりの楽しみでした。なぜか夏にゴジラは登場しません。かろうじて「怪獣総進撃(1968)」に出演しましたが、翌年はまた「緯度0大作戦(1969)」でした。 1964年から1969年までのラインナップを見ると、いかに豊かな映画環境だったかがわかります(個人的な趣味の強い判断ではありますが)。夏休みの東宝特撮映画が失われた今、夢よもう一度ということで、DVDで「フランケンシュタイン対地底怪獣」と「海の若大将(1965)」や「キング・コングの逆襲」と「長編怪獣映画ウルトラマン(1967)」など、当時と同じ2本立ての組み合わせを、キミと一緒に見たいなぁ。 じつは「トランスフォーマー」には、あまり興味がわきませんでした。予告編を見る限り、ロボットらしきものが、つぎはぎ機械みたいで、かっこよく感じません。けれど、世間が夏休みになると、やっぱり夏休み映画でフィーバー (死語?)したくなってきました。もう「トランスフォーマー」の封切り日が待ちきれない。作品よりも雰囲気です。 では、「トランスフォーマー」を見ていないキミのために。 結論から言うと、予想外におもしろかった! まず、巨大ロボット(正確に言えば“金属生命体”または“自律的ロボット組織体”)が大迫力です。これも怪獣映画で育ってきた性(さが)なのか、でかい図体で街を破壊する構図がたまりません。お腹の底からわくわく感が盛り上がってきます。 劇場で「ファンタスティック・フォー:銀河の危機(2007)」の予告編をやっていました。 ヒューマントーチと新しい敵シルバーサーファーが超高速飛行の追いかけっこをしていましたが、やっぱり私は等身大のヒーロー、モンスターよりも、怪獣並みの巨体がビルの間にぬっと立ち上がる姿には、言い知れぬ魅力を感じます。 映画の展開は、とにかくスピーディ。144分の上映時間があっという間に流れます。正体不明の敵と戦うアメリカ軍チーム、謎を究明しようとする政府スタッフ、そうした非日常的な緊迫した展開の中に、アメリカの高校生とその家族のオトボケぶりが息抜きとして挿入され、その緩急がファミリー映画として、みんなが楽しめるものになっていると思います。 主人公の高校生サムは、女の子にモテたい、そのために車がほしい、などの欲求を満たそうとしてなかなか満たされない情けないアメリカンボーイでした。しかし、今回の闘いを通して、信頼できる仲間ができ、重要な役目を与えられ、行動する男になっていきます。 日本の場合だと、主人公の成長物語というと、設定で、親がいないなどの同情を引く要素をもってくる傾向を感じます。けれど、この映画のように、どこにでもいるであろう現代物質消費社会にあまやかされた脳天気坊やが登場すると、わざとらしくありません。 けれど、私の好みでいえば、善玉はもっとヒーローらしく、悪玉はもっとモンスターとして描いてほしかったな。 まず、善玉も悪玉も、両方がセイバートロン星から来た “金属生命体”または“自律的ロボット組織体”で、地球の機械に姿が変えられるし、さらに人型に変形します。つまり、敵も味方も姿が似ているんです。 一応善玉側は、部分的に赤、青、黄色など、変形する前の車のボディ色が部分的に残っていて、悪玉はダーク系です。でも、入り乱れて激しくバトルを繰り返すと、どっちがどっちだかわからないじゃないか!善玉を応援したいのに、どっちに気持ちを預けたらいいんだよ。 それと、善玉も悪玉も、動きが派手な割には、今ひとつ個々のキャラクターがはっきりしません。ヒーローがヒーローとしての魅力を発揮するためには、たとえが、サムが襲われピンチに陥ったとき、突然善玉が正体を現し、悪玉ロボット相手に八面六臂の活躍を見せて、見栄を切るというようにしてほしかった(見栄を切るのは、日本のヒーローの専売特許か)。そうすれば、ぐっとスクリーンに引きつけられたでしょう。 今回は、ヒーローとしては、ハードパンチャーとして、KO必至と期待されたボクサーが、決め手を欠いて判定でドローってなところか。 悪玉の親分“メガトロン”も、最初は凍結されていて、溶けて出て来るのを恐れられている。しかし、実際に動き出すと、その他の巨大ロボットとの差異があまり感じられない。あまり特別なところがありません。 相手チームには、凄い代打が控えているぞといわれ、ついに出てきたが、あっさり初球に手を出してセンターフライという感じですね。ここはやはり、けた外れのパワーを見せつけるべきでしょう。 スピーディな展開であるだけに、善玉と悪玉について、見ている人の情に訴えるまでの演出ができなかったのかな。 前半の、モンスター・ロボットが姿を見せるあたりは、古くからの怪獣映画のパターンを踏襲し、正体も狙いもわからなくて、とてもとても引き込まれます。悪のトランスフォーマーが、巨大サソリに変形して暴れ回り、アメリカ軍が迎撃するシーンなど、まさに怪獣映画。この時点では、DVDになったら絶対に買うぞ、と思っていました。その後、ロボット同士のバトルになると、ちょっとトーンダウンして、DVDは買わなくてもいいかな、と・・・。 ですが、2007年の夏休みを代表する映画としては、記憶に残る映画です。夏休み気分は、十分に味わえます。特に巨大ヒーローと巨大モンスターの激突が、私には東宝特撮怪獣映画を思い出させて・・・、しつこい? 楽しみにしていた夏休みの目玉映画を見てしまうと、感じてしまいます。「ああ、今年の夏も終わったな」と。 毎週日曜日の朝には必ず更新しています。つぎも読んでくれたら嬉しいです。 人気blogランキングに参加中。クリックしてね。 ご協力、よろしくお願いします。 みんなブルース・リーになりたかった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 5, 2007 06:41:27 AM
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