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テーマ:DVD映画鑑賞(14214)
カテゴリ:コメディ映画
もし、スーパーマンが女で、性格に難があり、嫉妬深かったとしたら、というお話。
「Gガール 破壊的な彼女 (2006)」 監督:アイヴァン・ライトマン 出演:ユマ・サーマン ルーク・ウィルソン アンナ・ファリス レイン・ウィルソン 街の平和を守るGガール。強盗が起こる、火事が発生する。そんなとき、どこからともなくGガールが飛んできて大活躍。 Gガールその正体はジェニー。クラーク・ケントがめがねをかけてスーパーマンの素顔を隠すように、ジェニーも、普段はめがねとカツラをつけて、Gガールであることを隠しています。 そのジェニーが、平凡な会社員のマットと恋に陥る。ところがジェニーは、話題や話し方がちょっと個性的すぎ。「私、Hはうまいの。でも今夜はダメよ、初デートだから」てな調子。フツーは言いません。これは、Gガールをカモフラージュするための演出でもなんでもないのです。まったくの素顔。 そして、ジェニーは、自分がGガールであることをマットに打ち明けます。マットはびっくりするやら嬉しいやら。しかし、最初は燃えていたマットも、ジェニーの激しい性格や上空高く飛行しながらのSEXなど変態的な行為に、徐々にジェニーについていけなくなります。さらに、ジェニーは凄く嫉妬深い。マットと同僚のハンナの仲を疑って、しつこく問いつめる。 ついに、別れ話を切り出すマット。 怒り狂ったジェニーは、ストーカー行為やスーパーパワーを使っての破壊的な嫌がらせを繰り返す。マットとハンナがいるところを見つけると、海からでかいホオジロザメを捕まえてきて、投げつける。 威圧的な行為は、ホントに恐いです。 ジェニーの性格、とりわけ嫉妬深いところを考えてみよう。これは、コンプレックスから来ているものでしょう。 ジェニーは高校時代、オタク、変人といって、仲間はずれにされていたのです。同じく嫌われ者の男の子、エディがいました。二人は、いつも一緒でした。在学中に落下した隕石に触れてスーパーパワーを手に入れ、ジェニーは自信を漲らせ、溌剌とします。すると、男の子たちが寄ってくるようになります。エディは、ジェニーに近寄れなくなりますが、ジェニーの方はエディが離れていったと思っています(大いなる誤解)。 ジェニーの心には、自分は人からはじかれているという思いがあるのが見て取れます。昔から奇行奇癖型だったのでしょう。その後、雰囲気が変わり、人から注目されるようになりますが、これは本来の自分の力ではありません。 ジェニーは人から嫌われる、人が自分の元から去るということに極端な恐れを抱いているのです(見捨てられ不安)。だから、恋人が同僚といるだけなのに、変に疑ってしまいます。さらに、巣のままのジェニーとして、普通に人間関係を築いた経験がありません。もし人が離れていこうとしたら、スーパーパワーを使って、力ずくで人を自分の元に繋ぎ止めておくしか手段を知らない。本来のジェニーのことを好きだったエディとのつきあいが続いていれば、よかったのですが。 さあ、このあと、ジェニー、マット、アンナ、エディ(ベッドラム)はどうなるのでしょう。 それは映画を見てのお楽しみ(なんとなく予想がつくでしょ)。 かくいう私自身も、見捨てられ不安を抱くものです。自分が安心できるのは、私のことを最優先事項として取り扱ってくれているとき。そうしてくれた人には、とても感謝しています。 例えば、こちらが電話したときに、相手に用事があって話せない。そんなささいなことでもたまたま重なると、自分のことを優先してくれてもいいだろうと思う。つまらないと感じてしまう。会えない時期が続いたりすると、どう思っているんだろうと疑い、不安になってしまいます。そんな自分がバカでした。 人にはいろいろとするべきことがあります。電話に出られないことだってあるでしょう。ましてや忙しい時期に、状況によっては、対応したくてもできないこともありますよ。 ゼータクをいってはいけない。いい大人のことを、常時優先事項にできるわけないのだから。最優先にされていいのは赤ちゃんやお年寄り、病人など。 人気blogランキングに参加中。クリックしてね。 ご協力、よろしくお願いします。 みんなブルース・リーになりたかった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 20, 2007 07:09:35 AM
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