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August 23, 2007
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カテゴリ:ドラマ
 オリジナル版「イルマーレ」。時空を隔てた出会い。自立した二人だから手紙を通して愛し合うことができた。

「イルマーレ(2000)」

監督:イ・ヒョンスン
出演:イ・ジョンジェ:ソンヒョン チョン・ジヒョン:ウンジュ

 オリジナル版も、アメリカ版も、イルマーレの二人は、自立した人格を備えている。
 ソンヒョン=アレックス、ウンジュ=ケイトは、お互いに2年の時差を挟んでコミュニケーションをとっている。だから、必要以上に甘えたり、頼り切ったりすることはできない。もし、自立した人格が形成されていなければ、そういった実体のない愛を育むことはできないだろう。

 ウンジュは言う。「つらいのは、愛が終わらずずっと続いていること、失恋した後も」
ソンヒョンと出会う前の彼が忘れられないウンジュ。だが、だからといって、やけくそになって買い物や過食に走ったりはしない。あるいは、彼に対する自分の感情にきちんと向き合い、解決しようというのではなく、代わりにペット(犬や鑑賞魚が、時空を超えてソンヒョンとウンジュの共通のペットになる)を溺愛して、常に一緒にいる、面倒を見すぎると言うこともない。犬は、自由を認められ、生活のパートナーになっている。
 ソンヒョンにしても、ワインを飲むが、愛するウンジュに会えないし、過去の彼氏にこだわって自分の方を向いてくれないからと言って、飲み過ぎることはない。仕事にのめり込むこともない。そういう代わりの行為で、今自分が抱えている感情、解決すべき問題から逃れることはない。

 「Gガール」のジェニーは、愛するマットを失うまいと、スーパーパワーで嫌がらせをした。しかし、マットは自立した大人だったので、「愛していない」ことをはっきりと伝える。スーパーパワーから逃がれるために国外脱出を試みるが、自分を曲げることはない。

 「ウンジュさんに会いたい」
 ソンヒョンとウンジュは、ソンヒョンからすれば2年後に会う約束をする。
 しかし、ソンヒョンは現れない。
 「この2年間にどんなことがあったの?」ウンジュは尋ねる。しかし、その時点のソンヒョンにはわからない。自分の心は変わらないはずなのに。

 突然のできごとには戸惑う。説明がほしい。
 ひとつの具体的な行動はわかる。そこから察しろといわれても、いくつか推測が成り立ち、納得はできない。先へ進めない。
 ウンジュは言った。「つらいのは、愛が終わらずずっと続いていること」それは、その時点では、昔の恋人から何も説明がなかったからだ。

 例えば、おかあさんが「こうしなさい」と言う。おかあさんの指示に従って生きていられるうちはいい。しかし、人間は、いずれ一個の人格として自立しなければならない。だれかが決めたことに従っていたら、自分はどこにあるのだろう。生きているのは、おかあさんでもなければ、ほかのだれかでもない。自分自身だ。人の意見は人の意見として、自分自身はどう考えるのか。自分は、どうしたいのか。人に言われたからこうしました、ではないだろう。自分で決断したり行動したりしないで、人に指示して貰えば楽かもしれないが。

自立できない関係は、一定の範囲に留まらず、連鎖する。それは避けなければならない。

 自分自身を表面にださず、我慢をして、耐えることは、ある面ではとても重要だ。だが、美徳とはならない場合もある。

 人のために献身的に生きることは、なかなかできることではない。そこに自分らしさはあるかどうか。

 だれかがだれかに対して支配的になる、世話を焼きすぎる、その対象となった人間は自立できない。なぜなら、自分自身のために生きているのではなく、支配的することや世話を焼くのが好きな人のために生きているからだ。
 
 ソンヒョンもウンジュも、熱烈に人を愛するが、自立している。だから「怪談」の新吉や豊志賀のようなズブズブの人間関係にはならない。

 ソンヒョンもウンジュも、自立した関係だから、お互いに束縛はしない。お互い、必要以上にに寄りかかったりしない。自分の問題から逃げない。

 けれど、ウンジュは、一度だけソンヒョンに頼み事をする。
 「彼が私から離れないようにして」
 過去に生きているソンヒョンに、自分の問題解決を委ねたのだ。
 そのことによって、ウンジュの気持ちがわかったソンヒョンは、身を引く決心をする。
 手紙が来なくなって、ソンヒョンに頼み事をしたことを後悔するウンジュ。
 それは、ただ単に関係が途切れたことについてだけではない。ソンヒョンに、してはいけないお願いをしてしまったことについても、後悔しているのだ。

 ソンヒョンは、ウンジュを諦める決意をする。しかし、ウンジュの願いを聞いて、「彼が私から離れないように」するために、ウンジュと彼氏が会っている場所に出掛ける。そして、交通事故で死んでしまう。
 
 ウンジュは急いで、過去への手紙を書く。「ソンヒョンさん、そこへは行かないで」

 人間は、弱い存在だと思う。つい、何かに頼りたくなってしまう。
 そして、それぞれが弱点を抱えているのも、生活環境の影響が大きい。
 けれど、目をそらさず自分の課題に向き合い、少しでも充実した生き方ができたらと思う。

 そのために私は、部屋や身辺の整理をしています。身辺の整理は、頭の中と、自分の生き方の整理に繋がります。


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Last updated  August 24, 2007 01:10:34 AM
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