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April 6, 2008
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カテゴリ:コメディ映画
 パッケージに“ファレリー兄弟”の名前があったので、このDVDを借りました。
 実際は、ファレリー兄弟は制作を担当し、監督作品ではありません。でも、ファレリー兄弟色満載の映画でした。

 ファレリー兄弟が監督した映画は、ほとんど見ています。キャメロン・ディアスが出演した「メリーに首ったけ(1998)」や、最近ではドリュー・バリモアの「2番目のキス(2005)」など。どれも、とても個性的な作品で、ファレリー兄弟ならではの味があります。
 ファレリー兄弟らしさというのは、ともするととても“危ない”。たとえば、「愛しのローズマリー(2001)」なんかは、タイトルロールのローズマリーは、魔法をかけられて人の内面が見えるようになった主人公からするとすごい美人に見えちゃうのだけれど、実像は極度に肥満した女性、というような具合に“危ない”。
 コメディでブラックな笑いにしながら、“危ない”部分にどんどん突っ込んでいきます。ほかの人が避けて通ろうとするところに、あえて踏み込むのがファレリー兄弟でしょう。
内面的には素晴らしい人なのだが、見た目にはひどくぶっさいくという設定なんかまさにそうです。人は外見ではないことを強調しているわけですが、主人公にだけ見える美男、美女の役ではなく、ぶっさいくな方の役をやった人はどんな気持ちだったのでしょうか。

 さて、「リンガー!替え玉選手権」です。“リンガー”とはなんぞやと、でぃくしょなりぃを調べましたところ、“輪になっている人”、ちがうなあ。“鐘を鳴らす人”って、和田アキ子か。これもちがう。“そっくりな人”、映画の内容と照らし合わせるとはこれですね。

 主人公スティーヴは、かつて陸上競技選手として記録を残していました。また、役者を志していたこともありました。それらの経験を生かし、知的障害者になりすまして“スペシャル・オリンピック(知的障害者の競技会)”に出場しないかと誘われます。裏のレース賭博で一攫千金を得ようとのたくらみなのです。
 ね、メチャメチャ危ない内容でしょう。こんな話はありなのかと、ハラハラドキドキ
しました。

 この映画には、スペシャル・オリンピックをめざすスティーヴの仲間として、障害者の皆さんが多数出演しています。
 障害児教育に障害を捧げた教師の伝記映画「春男の翔んだ空(1977)」には、障害児たちが出演していました。セリフの声は吹き替えの部分があったり、子役が混じって演技をしたりしていましたが、彼らの屈託ない様子をカメラがとらえていました。
 タイ映画の「ダブルマックス(2004)」にも、障害者が、じつにいい味を出しながら出演していました。個性的な役者として、力を発揮している様子がわかりました。

 スティーヴは、競技期間中に、障害者の仲間と一緒に生活し、彼らの素直さに諭されていきます。スティーヴ自身はもともと、とてもやさしい人です。スティーヴは、会社から、使用人に対して解雇を言い渡すように命じられます。けれど、辞めさせようとした相手に同情して、クビにするかわりに会社以上の条件で、スティーヴ自身が雇ってしまうくらいです。
 そのやさしさは、きっと会社の中では通用しないのでしょう。あるいは、やさしすぎて、周囲からは変人扱いされるのではないか。また、やさしさいがゆえに、スティーヴは、人から言われると断れない優柔不断さももっています。
 そんなスティーヴですが、障害者たちのじつに端的で明快な考え方、人に対する思いやりなどに、目を覚まされていきます。世の中に惑わされるのではなく、自分らしさや自分のやりたいことを追求するのが大事だとわかってきます。

 リンガー(そっくりな人)というタイトルは、スティーヴが障害者のふりをすることのみならず、そこには障害者も健常者も、同じ人間なんだとのメッセージが込められているように思います。

 ファレリー兄弟の作品の中で「ふたりにクギづけ(2003)」は見ていませんでした。この映画は、腰のところでつながった結合双生児が主人公です。ちょっと恐くて、今まで見ることができませんでした。けれど、「リンガー!替え玉選手権」の印象から、つぎは「ふたりにクギづけ」を見たくなりました。

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Last updated  March 31, 2012 06:58:16 AM
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