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October 12, 2008
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カテゴリ:ホラー映画
 ある種の映画は、早送りで見てしまいます。
 例えば「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ(2005)」。少女エミリーは、チャーリーという想像上の友達がいます。実在はしません(念のために)。その彼女の周囲で、猫が殺され、人が殺されていきます。あろうことか、エミリーは、その犯人がチャーリーだというのです。一体どうなっているのか?
 心霊現象なのか、誰かが何かを画策しているのか。もう答えが早く知りたい!だから、普通の速度では見ているとたまらなくて、早送りを……。そうしたら、犯人はなんと!?まあ、このトリックは、途中で気付いたけれどね。それを確かめるために、早送りを……。

 さて、「デスリング」についてです。この映画は、サスペンス・ホラーというふれこみです。原題は“RING AROUND THE ROSIE”。これは、もともとは童謡なんだそうです。映画の中で、少女時代の主人公と妹が歌っています。たまたま原題に“RING”という言葉が使ってあったので、かのJホラー「リング(2002 注ハリウッド版)」に、評判の「デスノート(2006)」の “デス”をくっつけちゃったのでしょうね。何せ“デスリング”でインターネットの検索をしたら、“デスノート”がヒットしてしまいましたから。“デス”だけしか一緒じゃないのに。
こういったタイトルを見て、興味がパワーアップするか、安っぽさが際立つかは、受け取る人次第です。

 カレンは、祖母の遺言に従い、彼女の家を売却して結婚資金とするために、恋人に送ってもらって田舎町にやってきました。
 祖母の家に着く直前に、車の行く手を阻むように、鹿の死体が道路を塞いでいました。ムムム、これは何かの前兆か?
 彼女がこの地を訪れるのは13歳のとき以来。今は30歳くらいかな?
 カレンがしばらくその家に滞在していると。「シャイニング(1980)」に登場するような双子の姉妹(よりは年上か?)の亡霊みたいな少女たちが、フラーっと出てきます。これは本当に霊なのか。あるいはカレンには、過去に封印した記憶があるのかもしれません。
 恋人が帰った直後に、その家の管理人だというガタイのでかい男が登場。馬の世話をしています。その男、親切なのか妙に馴れ馴れしいのか、よくわかりません。何かと気が利くのですが、突然家に入ってきて朝食を作ったりするのは押しつけがましい。そして、カレンが2階から落ちたり、崖から滑りそうになったりすると、急に現れて助けてくれる。やさしく介護してくれるかと思ったら、強引に迫ったりと。
  そのうち電話が不通になり、携帯も通じない。カレンの周囲には、ガタイ男しかいない。が、ある朝突然、妹がやってきます。再会を喜ぶカレンと妹。さらに、カレンが亡霊少女を見ても、妹にはまったく見えない。ついに、ガタイ男が妹に襲いかかり、カレンが決死の覚悟で救出を試みる。

 「よし、わかった!」この流れを見ていて、まず、順当な線としては、祖母の遺産を横取りしようとする奴(ら)がいるという話だと思いましたね。そいつ(ら)が、鹿の死体から始まって、恐がらせたり、脅かしたりしていると。その場合、実は恋人が犯人で、帰ったと見せかけて、実は後ろで糸を操っているのです。しかし、それにしては、結婚しない限り遺産は恋人のものとはならない……。なんて考えているうちに、電話がつながらないことから、恋人が警察に安否を確かめてもらうよう依頼したりしています。犯人ならそんなことはしないが、アリバイづくりか。
 「よし、わかった!」ガタイ男が怪しい。こいつは、二面性があるので、二重人格、もしくは双子が交代で登場しているのだ。突然、マッドサイエンティストが双子の片方を切り刻んで、もう片方が痛みを感じるかという実験をしたと話し出すので、この線はかなり強い。いわゆるサイコ物系統だね。カレン姉妹が危うくなったところで、正義の片割れが出てくるとか。しかし、性格描写や登場の仕方を見るにつれ、二重人格または双子が消えていくのです(具体的な説明は省く)。ガタイ男の実態と目的は、曖昧模糊としています。何がやりたいんじゃ、こいつは。
 「よし、わかった!」妹だ。妹が、姉の恋人またはガタイ男とグルになっている。
 で、霊はどうなったんじゃ?サスペンス・ホラーでしょ。ホラーというからには、霊が絡んでこなくてはなりません。ほらほら、またカレンが何かに怯えていますよ。少女が誰かに追われて部屋に逃げ込みました。「よし、わかった!」すべては家に住みついた悪霊の仕業という話になっていく、のかなぁ……。

 伏線が張られているようで、それきりで終わってしまいその後に受け継がれないストーリー展開。
 一体どうなっている。
 早く答えが知りたい!
 早送りをしようかと思うのだけれども、なんか話の整合性がないんだよな。
 だから、早送りをしたら、わけが分からなくなる可能性もあるし。
 この混乱した状況を、どうしめくくるのか?

 カレンは、ガタイ男から妹を助け出そうとして、妹がベランダから落下して死んでしまいました。カレンに迫るガタイ男。そこへ音信不通を心配した恋人が田舎の家までやってきました。恋人が、ガタイ男を倒すのか。そして、助かったと思ったら、恋人がじつは真犯人とわかるというようにもっていくのか。そしたら、だれがカレンを救うのだ。カレンの自力解決か?

 ところが、恋人が迎えに来た瞬間に、妹(の死体)も、ガタイ男も、馬も、すべて消えてしまった。スクラップブックには、妹が少女時代に事故死した記事がありました。そして、カレンは「もう平気」と恋人に語り、田舎の家に別れを告げ、都会に帰っていくのです。チャンチャン。道路に横たわっていた鹿の死骸も、意味はありませんでした。いろいろと思わせぶりな恐怖演出をしておいて、解決はこれですか。サスペンス・ホラーなぞという中途半端なネーミング(サスペンスなの?ホラーなの?)は疑ってかかるべし。 

 早送りして、途中をすっとばして見ればよかった。ボクの90分を返してください。

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Last updated  October 12, 2008 06:48:00 AM
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