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テーマ:DVD映画鑑賞(14213)
カテゴリ:ホラー映画
【楽天ブックスならいつでも送料無料】X-コンタクト [ ランス・ヘンリクセン ] この映画を見た人は、 『エイリアン(1979)』みたいだなー とか 『遊星からの物体X(1982)』に似てるなー などと感じるかもしれない。 それもそのはず 『エイリアン』、『プレデター』、『ターミネーター』シリーズのSFXスタッフが手がける、原点回帰の正統派SFスリラー(TCエンタテインメント・ホームページより)。 だからであり、また、そのスタッフが、 『遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011)』でできなかったことをしよう(TCエンタテインメント・ホームページより)、 ということでつくられた映画だからである。 こんなお話です。 セイディは研究調査のため、大学の仲間達と祖父の漁船に乗り込む。そして、海中に不思議な発光体を発見して引き上げる。それは旧ソ連が打ち上げた衛星が帰還したもので、中には氷付けになった宇宙飛行士の死体があった。その死体には宇宙生命体が寄生しており、氷が溶けると生命体は活動を再開した。生命体は固体と液体とに自在に姿を変えながら、船の人間を襲い、寄生時我がものとする。はたして彼らは、この寄生体を撃退することができるか。 類似した映画のあるなしよりも、この映画の価値は、「一撃必殺」なところにある。 「一撃必殺」とは、武術(格闘技)に起因する言葉なわけだが、今年、新日本プロレスは、試合におけるレスラーの大怪我が相次いだ。 それは、最近の試合が、大技やアクロバティックな空中殺法など、危険な技の応酬になる傾向が強く、そのため立て続けに重傷者が出ているからなのだ。 かつて、昭和のプロレスは、一発の必殺技で試合が決まった。 例えば、「ネックブリーカー・ドロップ」。 今では、つなぎ技、見せ技として使われているこの技が、かつては一撃必殺の押しも押されもせぬフィニッシュ・ホールドだった。 思い起こせば1969年(昭和44年)、アントニオ猪木、吉村道明 対 バディ・オースチン、ミスター・アトミックのアジアタッグ選手権2連戦は、必殺技「ネックブリーカー・ドロップ」をめぐる攻防戦だった。 ミスター・アトミックの必殺ネックブリーカー・ドロップが決まれば、確実にフォールを取られてしまう。だから、ネックブリーカー・ドロップを喰らってはいけない、出させてはいけない。 10月10日の山形県体育館、猪木、吉村の防衛戦60分3本勝負では、決勝の3本目、ついにアトミックが吉村の首から頭部をロックし、反動をつけて今にもネックブリーカー・ドロップを決めようとした。 その瞬間、猪木はエプロンからロープ越しに吉村の体をつかんで投げられないように助けた。そのためアトミックはひとりマットに体を打ちつけて自爆し、そこをファールされて勝負が決まった。 猪木、吉村組は、アジアタッグのタイトルを防衛したが、オースチン、アトミック組は、「猪木のインターフェアによる反則だ」とのクレームをつけた。そのため、タイトルはコミッショナー預かりとなり、あらためて10月30日岐阜市民センターで、両チームによる王座決定戦が行われた。 岐阜での決定戦は「ネックブリーカー・ドロップ」による因縁含みの試合となった。ネックブリーカー・ドロップを決めようとするアトミックと決められまいとする日本側のスリリングな試合展開の末、日本側は、みごとインターフェアなどなしにアトミックのネックブリーカー・ドロップを防ぎ切り、タイトルを獲得した。 このように、たったひとつのプロレス技が、アジアタッグ選手権の行方を左右するとともに、試合をドラマチックに演出していたのだった。 あのころは、必殺技が、たった一発でまさに必殺技だったのだ。 ところが、今は、様々な必殺技を何発も繰り出さないと試合が決まらない。 そして最近は、プロレスばかりでなく、ジャンル映画においても、なかなか決着がつかないパターンがありがちだ。 モンスターなどが、やっつけた、と安心しても、何度も、パワーアップして、起き上がってくる。 あるいは、地球規模の大破壊に至るまで収拾がつかないで延々とバトルが続く。 などなど。 映画の場合は、プロレスと違って、決着がつくまでに、これでもかこれでもかと見せ場を作ったとしても、けが人が出るということはないだろう。 しかし、物量作戦、派手な光の点滅、大音量で見せればいいというものではないと思うのだ。 その点、『X-コンタクト』は、クリーチャー(宇宙生物)の襲撃に主人公側は防戦一方だったが、「必殺技一発」で完全決着がつき、清々しさを味わった。 このクリーチャーが、性懲りも無く復活して襲ってくるかどうかは、別問題だ。 とはいってま、第2作がつくられるほどの映画ではないように思うが。 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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