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テーマ:DVD映画鑑賞(14214)
カテゴリ:ヒロインアクション
とってもいいです。映画は、現実を完璧に超越しています。スプラッター・アクションとうたっているだけに、血飛沫、人体破壊の連続です。だから、何度も繰り返し見たいとは思いません。けれど、小賢しい日常的なリアルさとの整合性なんか吹っ飛ばして、虚構の世界をたっぷり堪能させてくれます。
女子高校生アミは、中学生の弟のユウと二人暮らし。両親は、殺しの冤罪をかけられて、子供二人を残し自殺してしまいました。今度はまた、弟ユウがいじめにあい、殺されてしまいます。いじめの中心になっていたのが、ヤクザの息子。このヤクザ、なんと忍者服部半蔵の子孫なのです。これらの設定を見れば、いかに虚構性が際立っているかわかりますね。 アミは、弟の復讐に立ち上がります。朝一番で、いじめに加わった一人の家に乗り込みました。「悪いわね、朝から天ぷらで」いじめっ子の母親の言葉に食卓をみれば、なんと天ざるが並んでいるじゃありませんか。この不自然な朝食はなんなのだ。と思っていると、子供を守ろうとする父母と乱闘になり、アミは台所で水溶き小麦粉のボウルの中に左手をついてしまいます。そして、母親がアミの左腕を強引に油の鍋につっこむと、天ぷら一丁できあがりってそんなアホな。 アミはスポーツ万能で、強いんです。それが細腕の母親に力負けして、鍋につっこまれることはまずありません。必死に抵抗するはずです。そして、水溶き小麦粉がついたのは手の部分だけなのに、油で揚がったら、肩までの腕全部に衣がついてる始末です。 つぎに、ヤクザの親分の家に殴り込むと、多勢に無勢、奸計にはまってアミは捕らえられてしまいます。ヤクザの掟は、刃向かった者の指を詰めること。アミも指を切り落とされてしまいます。しかし、アミの処置について妻ともめた親分が、うっかり刀をすべらせてアミの片腕を切り落としてしまいます。 このあたりは、香港映画「片腕必殺剣(1967)」へのオマージュを感じます。「片腕必殺剣」も、元の恋人が振り回した刀によって、すっぱりきれいに主人公の片腕が切断されてしまいました。 香港映画との関連でいえば、「片腕必殺剣」のカンフー版「片腕カンフー対空とぶギロチン(1972)」に登場する空飛ぶギロチン(長い鎖のついた帽子に牙が生え揃ったみたいになっていて、敵の頭上からすっぽり頭を覆い、首を切り落とす武器。ハァハァ)が、この映画にも出てきました。ヤクザの親分が必殺の武器として振り回します。 そして、いよいよアミは片腕にマシンガンを装着し、ヤクザの忍者軍団との最終決戦に向かいます。このマシンガンを、町の自動車整備工で作っちゃうところが凄い!工具と設備さえあれば、マシンガンができるという世界観を、見ているこちらは抵抗なく受け入れられます。映画は、虚構ですから。 人気blogランキングに参加中。クリックしてね。ご協力、よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 28, 2008 06:19:09 AM
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