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February 22, 2009
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カテゴリ:ホラー映画
 「13日の金曜日」がリメイクされたとのことで、さっそく見に行きました。
 映画を見る前に気になったのは、ジェイソンが出てくるのかということ。なぜなら、オリジナル版の「13日の金曜日(1980)」には、ホッケーマスクの殺人鬼ジェイソンは登場しないのです。連続惨殺劇は、ジェイソン・ポーキーズがしでかしたのではなく、母パメラ・ボーヒーズの仕業でした。
 しかし、ジェイソンの母ではなく、ジェイソン本人が出てこなくては、「13金」ではありません。見たいのは、ホッケーマスクの巨漢が繰り広げる殺戮ショーです。
 このリメイク版にも、母パメラが出現。が、冒頭だけ。オリジナル版「13日の金曜日」のラスト近くを、リメイク版では最初の部分にもってきて、パメラの出番はほんの数分で終わりました。つまり、オリジナル版のPART1を短時間ですませてしまったわけだね。パメラは顔見せの前座を務め、やっぱり「13金」はジェイソンが主役だぁ。

 ジェイソンの母が姿を消した後に、クリスタルレイクにやってきたのは5人の若者たち。5人?そんな少人数でどうやって上映時間をもたせるのか、と心配になりました。案の定、ジェイソンは5人を次々と血祭りに上げていきました。映画はTHE ENDかと思ったら、血を思わせる真っ赤なタイトルがドーンと現れました。ここまでは前触れだったわけです。ああ、よかった。

 さてさて、ジェイソンといえばホッケーマスクがトレードマークになっています。しかし、ジェイソンが本格的に登場したPART2(1981)では、布袋を被って顔を隠しています。ジェイソンがホッケーマスクを被って独特のイメージを決めるのは、PART3(1983)から。このリメイク作では、それを一気にやってみせます。最初に布の覆面をして登場しましたが、すぐに床下からホッケーマスクを取り出し、いよいよ我らがジェイソンとなって出撃しました。

 クリスタルレイクの別荘にやってきた新たな若者グループを、ひとりひとり蛮刀で頭をまっぷたつ、斧で背中からグサリ、助けを求められてやってきた警官までも目から脳みそを矢で貫通とリメイクでも相変わらずの大活躍。
 隣の席のアベック(って最近ではいわないのか?)、もといカップルがいました。女の子が、惨殺シーンに目を覆います。すると彼がやさしく肩を抱いたりして。
 アベックという呼称がカップルに変わっても、ホラー映画を見に来る二人のやりとりは変わりません。ジェイソンが巻き起こすスプラッターシーンも、オリジナル版がつくられていた80年代と変わるものではありませんでした。あの頃は、特殊メイクなどが発達してきて、血飛沫、内臓露出など、そこまでやるかと思ったものですが。もともと「13金シリーズ」は、惨殺シーンはあっても、内臓がはみ出るようなことまではなかったかな。
 人間は刺激には慣れてしまうもの。残酷な描写だって、当初はギャーっと叫んでも、繰り返し見せられればあたりまえのこととして、落ち着いて見たりなんかしてしまいます。そうすると、これでもかこれでもかとエスカレートしていくのです。けれど、今回の「13金」の描写くらいで恐がってくれれば、その部分だけ刺激が強くなるということもないわけだ。

 「13金シリーズ」のような映画は、スプラッター(血飛沫)映画と呼ばれるほかに、「スラッシャー(切り刻み映画)」ともいわれます。この手の映画では、ジェイソンのほかに「悪魔のいけにえ(1974)」のレザーフェイス、「エルム街の悪夢(1984)」のフレディなどの殺人鬼がホラー界のスターとなりました。
 昨年は、リメイク版「ハロウィン(2007)」で、ブギーマン=マイケル・マイヤースが復活しました。この映画は、マイケルがいかにして殺人鬼になっていったかの物語でした。
 しかるに、リメイク版「13金」は、単にカップル向きの殺戮ショーを繰り広げるのみなのか。
 いえいえストーリーはあります。タイトル前にやってきた若者グループの中で、殺されたとばかり思っていた娘が生きていて、ジェイソンに囚われていました。この娘、存在感がありました。だから、冒頭の登場シーンだけで殺されてしまうのは不自然に感じていたら、案の定・・・。
 この娘が、タイトル前に、ジェイソンの住み家でロケットペンダントを見つけていました。そのロケットには、母パメラとジェイソンの写真が入っています。終盤、娘がジェイソンに写真をつきつけ、母とつながるジェイソンの物語が示されます。
 今回はリメイク版といっても、むしろシリーズの最新作といってもよいのではないか。しかし、ラスト、オリジナル版の「13金PART1」に敬意を表した場面が突如出現し、リメイクであることを確認いたしました。

 ホラー映画について、その内容によって「怪奇映画」「恐怖映画」「幻想映画」などの分類をする方がいらっしゃいます。「13金」は、その3種類のうちの「恐怖映画」にあたるのではないかと思います。あのカップルの女の子ようは、殺戮場面に恐怖していました。その点では、エンターテインメントとしての役割を果たしています。
 でも、デートが終わったら、女の子は一人で家に帰るでしょう。この映画に、彼氏にしがみついて離れられなくなるような恐怖はありません。

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Last updated  February 22, 2009 06:40:16 AM
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