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March 1, 2009
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 インターネットで新作映画の紹介で、好みの映画を見つけました。「ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」です。
 マンガやアニメ、あるいはビデオ・ゲームの実写映画化は大好きです。絵の世界で人間業とは思えないような活躍を繰り広げたヒーローたちが、人が演じることでよりリアルに、人間を超えた活躍を見せてくれるとしたら、こんな楽しいことはありません。
 この1週間は、「チュンリー」の公開を楽しみに仕事をしました。
 じつのところ、私はビデオ・ゲームをしません。だから、ストリートファイターについてはあまり知りません。なんとなく目にしたことはあるので、チャイナドレスで闘う女性がいることくらいは知っていましたが。
 それと、以前にジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の「ストリートファイター(1994)」を見ました。それにもチュンリーは出ていたと思います。
 そんな程度であっても、実写版チュンリーがどんなバトルシーンを見せてくれるか、期待が膨らみます。 

 今回出向いた映画館には、ある記憶がありました。だいぶ前に「ブギーマン(1982)」を見ました。クライマックスで、いよいよブギーマンがジェイミー・リー・カーチス扮するローリーを追いつめて、さあどうなるか、というところで館内の電灯がパアっと明るくなってしまったのです。当然、画面には何が映っているのかよくわかりません。
 どうやら映画館の人が、映画の終了時間をまちがえて、早く電灯をつけてしまったようでした。観客の楽しみを奪う杜撰さです。もしこれがプロレス会場ならば、観客は暴動が起こします。ところが、映画が終わるやお客さんはおとなしく帰って行くではありませんか。だれも文句を言わない。しかもパンフレットまで買っている。映画館側からの謝罪もないし。臨戦態勢を整えていたこちらも、拍子抜けしてしました。
 
 この映画館に来るのはそのとき以来のことかもしれません。もしかしたらあのとき、「もうこんな映画館くるものか」と思ったのかもしれません。忘れてしまいましたが。

 さて、映画の方は、期待はずれ。
 配役が、なんだか垢抜けない。主役のチュンリー以外は、みんなニンニクの入っていない餃子みたいにしまらない風貌なのです。いかにも二流、二級といった感じ。悪役も、極悪非道な犯罪組織のボスのはずが、英語教材販売会社のせこい支店長にしか見えない。
 ただ一人、チュンリーは、とてもチャーミングでした。なんとなく丸みのない篤姫に見えましたが、そう思ったのは私だけか。
 あと、アクションも、化学調味料で味付けした赤蕪漬けみたい。生の迫力を感じません。
 それから、チュンリーはお父さんの救出に向かったのだけれども、そのお父さんがあっさりとひねり殺されてしまいます。悪のボスにとって、世界中にネットワークを結ぶ大切な人材として誘拐されたはずなのに、いつのまに用済みになったのか。そして、チュンリーに格闘技を教えた強い人だったのにね。これではチュンリーの復讐劇の、ただ単に理由付けされただけ。

 そうこうするうちに、クライマックスあたりで眠ってしまいました。目が覚めたら、敵のボスが死んでいる。チュンリーと敵のボスのバトルは見ずに終わってしまいました。
やはりこの映画館では、一番いいシーンを見逃してしまうのか。

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Last updated  March 1, 2009 06:35:26 AM
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