|
テーマ:DVD映画鑑賞(14213)
カテゴリ:ホラー映画
この映画は、韓国のホラー映画「Mirror 鏡の中(2003)」のリメイクとのこと。どうりで、と思いましたね。
映画の中に鏡の向こうの世界が出てきます。そこでは文字通り看板などが鏡文字となっているのです。この設定や映像などは、テレビ番組「仮面ライダー龍騎(2002~2003)」を彷彿とさせました。 おそらく韓国映画「Mirror 鏡の中」の関係者は「仮面ライダー龍騎」を見ていたのでしょう。龍騎をヒントに「Mirror 鏡の中(2003)」をつくったのではないでしょうか。「Mirror 鏡の中(2003)」はまだ見ていませんが、きっと同じような場面があり、「ミラーズ」はそれを引き継いだのだと思います。 もうひとつ日本の影響が考えられます。 「ミラーズ」では、正体不明の魔物がキーファー・サザーランド扮するベンやベンの家族を襲います。休職中の刑事ベンは、収入を得るために夜警をしているのですが、そこで鏡の中の魔物と遭遇しました。魔物は鏡や水など反射物のあるところに出現し、ベンの家族をも襲います。 しかし、魔物は、ベン及びベンの家族らに対して直接恨みや因縁があるのではなさそうです。ベンは魔物が何であるかをつきとめて、それを防ぎ家族を守ろうとします。ここは一種の謎解きミステリー仕立の進行になっています。 この展開の仕方は、日本の「リング(1998)」に似ています。「リング」では、うっかりビデオを見てしまった人が死の呪いをかけられます。なんとか呪いを解こうと、ビデオについて探っていくうちに呪いの元凶にたどりつくという筋立てです。 「ミラーズ」を見ていて頭に浮かんだのは、じつは「リング」ではなく「着信アリ(2004)」でした。「着信アリ」も、死の予告電話がどこのだれが発信元かはわからない。関係する者が呪われているわけではない。だから呪いを解くために、その元凶を探っていくというストーリーでした。それと同時に、病院が舞台となることなどに類似性を感じました。 てっきり「着信アリ」の影響下に「Mirror 鏡の中」がつくられたのだと思ったのですが、制作年度を見ると「Mirror 鏡の中」の方が先なのですね。 日本のホラー映画に似ている「ミラーズ」ですが、恐さでは負けています。 「リング」にしろ「着信アリ」にしろ、呪いのビデオを見た人、死の予告電話を受けた人は次々に悲惨な死を迎えます。だから、ビデオを見た後や着信を受けた後のわずかな時間を活用して、なんとか死から逃れようと悪戦苦闘する様子には切羽詰まったものがありました。 対して「ミラーズ」はあまり人が死なない。 確かにベンの妹は凄惨な死に方をします。けれど、ベンはもちろんベンの妻や二人の子供は死にません。ストーリー展開上、そして道義上殺すわけにはいかないのです。停職中でアル中だったダメ親父が愛する家族を救う話ですから、だれかが死んでしまってはトーンダウンしてしまいます。原則的にいたいけな子供は殺せないしね。死にそうな目にあっても家族は助かります。そして、恐さはそれほどでもない。 恐さを盛り上げるためには、家族に死が迫っている雰囲気を高めて方がいい。ベビーシッターとかベンの同僚とかが、鏡の魔物の犠牲になって死んでいただいたらよかったと思います。 いずれにしてもオリジナル版があると知った以上はそちらも見ないと治まりません。 主演のキーファー・サザーランドはテレビドラマ「24-TWENTY FOUR-(2001)」で大人気とか。テレビ系は見ないのですが、その中でSIG/ザウアーの拳銃を使っていることは知っておりました。彼はこの「ミラーズ」でも、SIG/ザウアーを携帯していましたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ホラー映画] カテゴリの最新記事
|