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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:SF映画
ジェームズ・キャメロンも、『殺人魚フライング・キラー(1982)』や『ターミネーター(1984)』の頃は注目してたけど、メジャーで売れてからは興味なくなっちゃった。 『アバター(2009)』も、DVDレンタルで何も見るものがないぁ、というときにしょうがなくて見た。 そういう嗜好だから、『アバター・オブ・マーズ』は楽しかったよ。 タイトルそしてDVDのジャケットから、『アバター・オブ・マーズ』は『アバター』のパチモンだと思った。 まあ、地球に主人公の本体がありながら、念力移動で他の天体に行っちゃうところがアバターなんですかね。 でもこの映画の原題は『Princess of Mars』。Avatarじゃない。原作小説は、由緒正しい元祖スペース・オペラだ。 この『火星のプリンセス』、ディズニーが映画化するとのこと。 つまり、アメリカの映画制作会社The Asylumはアバターではなく『火星のプリンセス』のパチモンとしてつくったのだ。 そして、日本の映画配給会社アルバトロス・フィルムが『アバター』のパチモンとして邦題を付けたのだ。 と、理解した。 いずれにしても、パチモンにはちがいがない。 『アバター・オブ・マーズ』に登場する火星のプリンセス、原作ででは絶世の美女と表現されているが、その役を演ずるのは、なんとトレーシー・ローズだぁ。 トレーシー・ローズ、未成年のポルノ女優として物議を醸し出した彼女もいまや齢40をこえている。プリンセスなんだからね。クィーンじゃないんだから。 話題性のあるキャスティングをしたかったのでだろうね、無理を押して。 じつにパチモンにふさわしいプリンセスだ。 トレーシー・ローズの自叙伝「トレイシー・ローズ 15歳の少女が、いかにして一夜のうちにポルノスターになったのか?」を数年前に買って放置してあったが、この機会に読みたくなった。 さて、中身的にはどうか。どっかで見たようなスター・ウォーズ似のシーン、そして猿の惑星を思い出させるシーンがあった。いずれにしても、しょぼい。 本家『アバター』なんかは、リアルな映像を見せてくれるわけ。でも、リアルな分、味がない。かつて慣れ親しんだ映画は、予算が限られているのだろう、特撮シーンがそれと分かるしょぼいものだった。特撮映画とはそういう怪しいものだった。だから、この手の映像を見るとなんだか懐かしく感じるのだ。 であっても、言い訳を許したくないところもあった。 空気浄化工場を巡る攻防が映画のクライマックスになる。ここが破壊されたら惑星の死活問題だ。ところが、この空気浄化工場、どう見てもどっかの工場借りて撮影してることがバレバレのまる分かり。 だから、他の惑星の活劇と見立てることはとっても困難。トレーシー・ローズなんか、一気におばさんのコスプレ状態が明々白々。 てなわけで、じつに手作り感のあるパチモン映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 3, 2011 06:17:14 AM
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