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May 3, 2011
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カテゴリ:コメディ映画


『ゾンビランド』は、ゾンビが登場する青春ロードムービーといった趣きの映画だ。
 数人のグループがアメリカを旅するのはよくあるパターンだ。ところが、この映画の舞台となっているアメリカは、ゾンビの跳梁跋扈する世界だったのだ。青春ロードムービーを、ゾンビで味付けしたらおもしろかろうと考えたのだろう。ゾンビは添え物だね。
 確かに『バイオハザード』のシリーズも、登場人物がゾンビのいない安息の地をめざして旅をするそんなところがヒントになったのではないか。

 それはともかく、『ゾンビランド』は、ホラー・ファンのぼくの期待に十分応えてくれる映画ではなかった。
 ぼくはホラー・ファンではあるが、ゾンビそのものは、好みではない。個体のモンスターやクリーチャーがいい。ゾンビは群れで襲ってくるから、モンスター、クリーチャーとしての際立った個性を感じない。その十把一絡げなところがいやなのだ。
 
 でも、ホラーファンたるもの、たとえゾンビが好みではなかろうが、その系統の映画は見る。
 その結果、『ゾンビランド』は青春ロードムービーであって、それなりにはおもしろかったが、ゾンビの恐怖や襲撃を主体とした映画でなかったと分かった。残念ながら、この映画は自分のストライクゾーンではではない。
 もともとゾンビは、映画の中で有象無象である。古典的な狼男やドラキュラ、新しいところではジェイソンやマイケル・マイヤースのように、映画の中心となることができるキャラクターとは異なる。だから、青春ロードムービーと組み合わせると、余計にゾンビの存在感が希薄になるんだと思う。

 ちなみに、『ゾンビランド』はコメディタッチなのだが、ホラー・コメディというカテゴリーは打ち気満々。『ゾンビランド』は、青春ロードムービーの世界だったが、ホラーの世界でコメディをつくったものなら、思いっきりバットをスイングする。たとえ空振りでも。

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Last updated  May 4, 2011 05:43:14 AM
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