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May 28, 2011
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カテゴリ:ホラー映画
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 モンスターとしての吸血鬼にはそれほど魅力を感じない。しかし、ヴァンパイア・ハンターは、とっても贔屓にしている。
 ピーターカッシング演じるヴァンヘルシングはマイヒーローである。『キャプテン・クロノス/吸血鬼ハンター(1973)』も、じつに楽しかった。
 最近は、『ロストボーイ サースト:欲望(2010)』を見た。このシリーズも好きだな。コミック本で研究してバンパイアハンターになるなんて、夢があるじゃないか。妙な新兵器を駆使してヴァンパイアと激闘を繰り広げるのだから拍手喝采だ。
 そんなんだから、『30デイズ・ナイト(2007)』は、ヴァンパイア・ハンターが出ないヴァンパイア映画だったので、つまらなく感じた。

 そして今回見た『ブラッド』では、なんとあのルーシー・リューがヴァンパイアになり、やがてヴァンパイア・ハンターとしての活躍を見せてくれた。
 吸血鬼の設定は、基本的なところでどの映画でも共通しているものもあれば、あるひとつの映画で独自の設定を盛り込んだものもある。
 普通、吸血鬼に噛まれると、噛まれた人間も吸血鬼になってしまう。だが『ブラッド』では、そう簡単に伝染するものではないとしている。ヴァンパイアとして蘇るためには、けっこうやっかいな手続きがあるという。ところが、ルーシー・リュー扮するセイディは、血を吸われたあとに、自力でヴァンパイアになって息を吹き返すのだ。
 それだけ、ヴァンパイアに適していたともいえるが、強い生命力?をもっていたというわけなんだ。だから、なりたてヴァンパイアであっても、セイディは、復讐のために先輩ヴァンパイアを追撃する。
 ヴァンパイアになっちゃったセイディは、銃で撃たれても死なない。だが、深いダメージは負ってしまう。そのため、弾丸を摘出してもらうという場面もあった。
 よくあるのは、銃弾などものともしない、全然効かないタイプのヴァンパイア。そして、一旦は弾丸を撃ち込まれても、すぐに体から排出するタイプもあったと思う。しかし、手術により弾丸をつまみ出してもらったヴァンパイアとは、おそらく映画史上初めてなんじゃないか。

 など、『ブラッド』は、オリジナルの解釈による吸血鬼像が見られた。
 ヴァンパイア・ハンターは、これまでたいていが人間であった。あるいは、ハーフヴァンパイアとか。完全なヴァンパイアであり、素質的にパワーをもっているが、けっこう人間的な弱味ももっているセイディ、そこがルーシー・リューが演じるヴァンパイア・ハンターの持ち味だ。
 これは、『ロストボーイ』などとはちょっと違うビターなテイストのヴァンパイア・ハンターだね。

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Last updated  May 29, 2011 04:50:18 AM
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