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July 16, 2012
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カテゴリ:ホラー・コメディ


 『ピラニア3D(2010)』は奇跡的なおもしろさだった。
 しかし、奇跡がそう何度も起きるものではない。
 と、分かっていても、期待してしまっていたんだよ。

 確かに、この「期待感」はクセモノだ。
 多分に映画にフィルターをかけてしまう。
 だとしたら、『ピラニア3D』を見ないで『ピラニア・リータンズ』を見たとしたらどうだったか。
 多分、評価しなかったと思う。
 
 とりわけ、この点は不満だ。
 前回のラスト、「あのピラニアどもはまだ大人になっていない赤ん坊たちだ」と分かり、一瞬成体が姿を現す。
 そうしたら、当然次回作ではパラーアップした成体の脅威が語られると期待する。
 ところが、それに応えてくれるものはなかった。
 なかったのだ!

 『ピラニア・リターンズ』の監督は、ジョン・ギャラガー。
 ホラー・コメディ『ザ・フィースト』を撮った人だ。
 『ザ・フィースト』は、嬉しいモンスター映画だった。
 モンスター映画ここにあり!と快哉を叫びたいほどの。
 しかし、『フィースト2/怪物復活』『フィースト3/最終決戦』と、こちらの好みからはずれていった。

 その外れていった方のテイストなんだな、『ピラニア・リターンズ』は。
 ジョン・ギャラガーらしいといえばそうだけど、こちらが見たいものではない。

 そして、シリーズはまだ続くようだ。
 『ピラニア3D』同様次回につなぐ終わり方をする。
 しかし、今回はそれほど期待のもてるつなぎ方ではない。
 まあ、乗り掛かった船ならぬ喰われかかったピラニアだ。
 新作もおつきあいしますよ。


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Last updated  July 16, 2012 06:57:40 AM
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