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テーマ:DVD映画鑑賞(14214)
カテゴリ:SFアクション
宇宙からモンスターが飛来。 しかし、この『アタック・ザ・ブロック』はモンスター映画ではない、残念なことに。 『アタック・ザ・ブロック』は、少年の成長物語である。 例えば、『エイリアン(1979)』。 この映画には、リプリーというとても魅力的なキャラクターが登場する。 女性として男を惹きつけるかどうかは知らないが、ヒロインとしては超大物。 リプリーは、強大なエイリアンに果敢に立ち向かい、困難を乗り越える。 その後、映画界には闘う女性が多く登場するが、それらはリプリーの影響大であることはみんなが知っている。 であっても、『エイリアン』は、リプリーの映画ではない。 リプリーよりも、圧倒的な存在感を見せるのがエイリアンなのである。 しかし、『アタック・ザ・ブロック』のモンスターは存在感がそれほど濃くはない。 造形的に見ると、真っ黒な毛むくじゃら。熊と犬とゴリラをかけ合わせたような姿形をしていて、鋭い牙が夜光塗料を塗ったように浮き出ている。 まあ、よくある爬虫類タイプ、ゴキブリタイプのモンスター、クリーチャーではなく、哺乳類タイプ。ちがいを意識的に出したのかな。 凶暴性剥き出しに人間を八つ裂きにするモンスター。 であるのだが、エイリアンみたいに煮ても焼いても食えない弱点のないクリーチャーではなく、女子供にもけっこう殺されてしまったりする。 そういったモンスターの印象もあるのだが、それ以上に主役のモーゼズ少年の存在感の方がずっと強い。 モーゼズは、不良である。 悪の道にはまっていく。 だが、かいま見られる生活環境には、同情すべきものがある。 知力、体力、仲間に対する思いなど、じつはモーゼズはいいものをもっている。 そして、モーゼズは、凶猛モンスター相手であろうと勇気をもって行動する。 力を発揮する場さえあれば、悪の道には進むはずのない少年であることがとってもよく分かる。 笑わないモーゼズだったが、しかし・・・。 モーゼズの見せ場は十分ある。 それはいいんだけどね。 好みとしては、モンスター主体の映画だ。 モンスターの脅威が目一杯見られる映画がいいな。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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