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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:ホラー映画
要するに蚊男だ。 蚊男ねえ。 まだ蠅男の方がイメージしやすい。 『蠅男の恐怖(1958)』『蠅男の逆襲(1959)』 蚊は小さすぎて。 ともあれ蠅男も蚊男も、もとはといえば害虫だ。 ハエハエカカカ、キン◯ョール。 蚊男(蚊人間)については、これまでに『キラー・モスキート』があった。 『キラー・モスキート』は、吸血モンスターが殺戮を繰り返す話。 しかし、この映画のタイトルは「モスキートマン」だからね。 なんとかマンというと、ヒーローの趣きを感じるじゃないか、スパイダーマンやバットマンのように。 スパイダーマンは、スーパーヒーロー。ところが、蜘蛛男ならば、仮面ライダー第1話「怪奇蜘蛛男」のショッカー怪人だ。 バットマンだって、スーパーヒーロー。でも、蝙蝠男といえば、やはり仮面ライダー第2話「恐怖蝙蝠男」のショッカー怪人だ。 本来「蚊」は害虫なのだから、「蚊男」はモンスターが妥当なところだが、もしかしてモスキートマンて、ヒーローなのか? イケてないジムは、会社を解雇され、女房には浮気され、いいことがない。 その上、人体実験で「蚊人間」にされてしまう。 皮膚が爛れ落ちたような姿のジムは、見た目モンスター以外の何ものでもない。 おぞましい姿で、自分を陥れた人物、辛くあたった人物を襲い、血を吸い尽くす。 しかし、ジムを追う刑事は言う。 「ジムは(襲う)相手を選んでる」 つまり、無差別に人の血を吸っているのではないと。 もうひとついいかえると、残虐無比の凶暴モンスターではないとアピールしているわけ。 そして、ラスト。 ジムに優しくしてくれた唯一の女性エヴリン、彼女が悪の科学者に囚われの身となる。 この悪の科学者こそ、ジムを蚊人間にした張本人だ。 ジムは、蚊人間の能力を駆使して危機一髪エヴリンを救い出す。 この活躍は、すなわちヒーローだ。 モスキートマンは人の生き血を吸うモンスターか、それとも蚊の特別な能力(なんだか、「か」弱そう)で悪と闘うヒーローか。 この問題を解決するスマートな言葉がある。 ダーク・ヒーロー。 害虫の超能力を身につけたドロドロ男は、ダークヒーローと呼ぶにふさわしい。 とはいえ、自分に意地悪したいけ好かない奴だからといって、駐車場係の血を吸っちゃうことまでは弁護できないと思うが。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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