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June 2, 2015
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カテゴリ:SF映画
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 スター・ウォーズ展に行ってきた。

 ゴールデンウィークあたりは6時間待ちとかだったので、時期を遅らせるとともに、月曜日の朝一番に行ってみた。
 混んでいるのはいやだからね。
 そうしたらオープン前で、すでに並んでいた。しかも、小中学生がいたのだ。どうやら運動会の代休だったらしい。けど、小中学生のおめあては、同時開催の『ナルト展』でそっちに行ってくれて助かった。

 今回もうひとつ気にかかったのは、地震だった。
 土曜日の夜、地震のせいでエレベーターが止まって、大勢の人が降りてこられなかったとニュースで騒いでいた。
 もしかまた揺れたらと思うと、52階はやっぱ恐いよな〜。
 まあ、しかし、地震がきたばっかりだから、しばらく間が空くだろうと勝手に解釈した。

 平日の朝だったためか、地震を恐れたためかはわからないが、結果的にすいている中で、ゆっくりと『スター・ウォーズ展』を見ることができた。

 絵画コレクションはさておき、実際に撮影に使われた衣装、小道具などを目の当たりにしたときは感激した。なんといっても、実物だからね。めったにお目にかかることはできないものだから。

 とはいっても、当方は『スター・ウォーズ』のファンではない。
 映画好きであり、『スター・ウォーズ』は第1作から封切りで見ているが、ハマっているわけではない。

 確かに、クリーチャー、メカ、キャラクターなどが宴会のご馳走のようにストーリーを彩って、楽しいと思う。であっても、『スター・ウォーズ』には、当方をマニアに陥らせるような魅力は感じない。

 なぜなら、『スター・ウォーズ』はメジャーだからだ。
 当方はぬぐいきれないマイナー志向なのだ。

 SF映画の原体験は『SF最後の海底巨獣(1960)』と『マックイーンの絶対の危機(ピンチ)(1958)』だからね。

 『スター・ウォーズ』が公開されるまで、メジャー系のSF映画といえば『猿の惑星(1968)』とか『2001年宇宙の旅(1968)』など、文学的な要素が強いものだった。
 その他のSF映画、とりわけSF活劇はマイナー系が多かった。

 しかし、スター・ウォーズがSF活劇を一挙にメジャーにした。
 『スーパーマン(1978)』が超大作として制作されたのも、『スター・ウォーズ』の成功があってのことだ。
 さらに、21世紀のアメコミ・ヒーロー映画も、『スター・ウォーズ』があり、CGの発達があって見応えのある作品として世に出ているのだと思う。
 スパイダーマンも超人ハルクも、1980年前後のテレビドラマは、とってもチープだった。それだけ扱いが軽かったのだ。

 とにかく、キワモノ扱い、B級グルメだったSF活劇が、『スター・ウォーズ』のおかげでメインストリームの高級料理として再生された。
 SF活劇は市民権を得たわけだ。

 ちょうど『スター・ウォーズ』の初期の作品が公開された頃、アントニオ猪木が「プロレスに市民権を」と訴えていた、とされている。
 当方は、プロレスが世間から認められることを望む気持ちがなかったわけではない。だが、市民権を得たとすると、反則とか覆面とか必殺技とか、そういったプロレス的な魅力がなくなるという危惧を抱いた。そして、市民権なんてどうでもいい、自分にとっておもしろいものが一番、と考えた。

 まあ、完全に市民権を得ている野球とかサッカーではなく、いかがわしさや胡散臭さを漂わせたプロレスがおもしろいと思うのだから仕方がない。

 さて、SF活劇が市民権を得た、といったが、それはあくまでもお金と時間と労力をかけられるメジャー系の作品についての話。
 何がなくてもマイナー系のパワーを感じる作品に出会ったら、ハマると思うな。

 正しいことよりも楽しいことを。


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Last updated  June 2, 2015 10:01:23 PM
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