530723 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

体感!JUNKムービー

体感!JUNKムービー

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

ぞううまことり@ Re:映画音楽がやって来た!「日本映画と音楽」特別演奏会(05/26) 舞台の狭さを利用したオーケストラの編成…
ぞううまことり@ Re:『9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019)』~ベストセラーは誰のもの?(05/04) ストーリーの展開を面白くするのは、見る…
ピーターラビラビ@ Re:『ゴジラxコング 新たなる帝国(2024)』~エネルギー、フルチャージ⁉(04/28) ゴジラ映画は、戦っている時が迫力があり…
ピーターラビラビ@ Re:世紀の怪物/タランチュラの襲撃(1955)~あの大スターはどこにいた?(05/21) 虫が巨大化される映画は、過去に何作もあ…
ピーターラビラビ@ Re:『シン・ランペイジ 巨獣大決戦(2020)』~シンの連鎖反応(11/15) 巨大化した蜘蛛とワニが戦うシーンがどう…

Freepage List

July 26, 2015
XML
カテゴリ:サスペンス映画


 冒頭、ヨーロッパのパンドリカ国(架空の国)の雪山が映される。
 この雪山は、マットペインティング、つまり背景画だ。
 そして、カメラがずーっと右に動いていくと、雪崩の被害を受けた駅が見えてくる。駅から町並みへ景色は移っていくがこれらはミニチュアである。
 ここで驚くのは、駅のプラットフォームに人影があることだ。これもミニチュアだなと思っていると、突然一つの人形がラジオ体操のように手を動かす。
 え!?どうやって撮ったんだ?CGのない時代に、人の映像をはめ込んだのか?。
 もう一回巻き戻して見てみると、やっぱりミニチュアの人形で、それが手の部分だけ動く仕掛けになっていたのだね。
 しかし、ミニチュアだと思っているところに、こうした動きが入ると、リアルさが感じられる。
 このあと、街を模型の車も走ったりするが、それは明らかに模型と分かった。だから、人形のミニチュアのような衝撃はなかった。

 映画はつくりものである。
 なにも実景を撮影して、上映しなければならないということはない。
 実景以上に、こうして絵やミニチュアの建物を工夫して撮影(つまり特撮)するのは、映像ならではの表現といえるだろう。

 この映画、もちろんストーリーも惹き付けられる。
 主人公アイリスが英国に向かう列車に一緒に乗り込んだはずのミス・フロイが忽然と姿を消す。
 そして、周囲の乗客たちは、ミス・フロイなんて最初から乗り込んでないという。
 ヒッチコックお得意の「ありえない偶然」でとばし、そしてやはりお得意の「マクガフィン」も快調だ。
 枝葉の部分でゴタゴタと説明するよりも、スリリングな展開とエモーションへの刺激で見る者を引っ張っていく。
 これがヒッチコックの世界だ。
 ※マクガフィン=なぜ狙われたのか、何を狙っていたのか、といった理由や原因等よりも、狙われた結果どうなったかという現象面をストーリー上で重視すること

 そして、やっぱりこの映画が楽しいのは、特撮だ。
 列車が映画の舞台となっていながらも、実際の列車はあまり出てこない。
 ミニチュアの列車を使った場面が頻繁に出てくる。
 それから、スクリーン・プロセスも随所で効果的に使っている。
 アイリスを助けるギルバートが、列車の窓から外へ出て、決死の覚悟で隣の個室へ移ろうとするとき、反対方向から列車来ちゃったぁ、ぎゃー、あぶないってところがスクリーン・プロセスで撮影されているんだろうけど、すっごい迫力だった。
 ※スクリーン・プロセス(リア・プロジェクション方式)=セットや実景ではなく、スクリーンに映像を映し、その前で役者が演技をしているところを撮影する。

 当方は、特撮ファンである。
 特撮は、映画ならではのおもしろさを味わわせてくれる。
 怪獣が出てこなくても、宇宙から円盤が攻めてこなくても、例え映画の隠し味的な使い方であっても、よくできた特撮を見ているだけで映画を堪能できる。


人気ブログランキングへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  July 26, 2015 08:55:33 PM
コメント(1) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X