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テーマ:DVD映画鑑賞(14213)
カテゴリ:ホラー映画
ホラー映画や特撮映画などでは、そこに出てくるモンスター、クリーチャー、化け物、妖怪、怪獣などにとても興味があるわけだ。 そのデザインについても、あるいは特質についても。そして、どんな活躍を見せてくれるか、などと。 さて、暗闇の魔物ババドックとはいかなる存在か。 アメリアはシングルマザーである。 息子サミュエル(1年生くらいか)は、わがままでとにかく手がかかる。 夜中に起き出してきて、化け物がいるからとアメリアにすがってくる。 たまにはゆっくり眠りたいアメリアなのだが、サミュエルに安眠を妨害されてばかりいる。 かと思えばサミュエルは、化け物を撃退するために投擲武器を器用にも製作し、それでガラスを割ってしまったりする。 さらに、学校へも危険な弓矢をもっていき、アメリアは呼び出されて注意を受ける。 学校の対応に不満をもったアメリアは、転校させると啖呵をきってしまう。 育てにくい子どもはいるものだ。 サミュエルは衝動性が強く、高いところに上るなど後先考えないで危ないこともやってしまう。 とにかく目が離せないのだ。 シングルマザーのアメリアは疲れがたまっていく。 ある夜、寝しなの絵本読みに、サミュエルは「ミスター・ババドック」という本を選んでくる。 「こんな本、うちにあったかしら」と不審に思うアメリアであった。 絵本を開くとなんだか気味が悪い。 アメリアは、サミュエルの手の届かないところに絵本を隠した。 でも、サミュエルは隠したはずのその絵本をまたもってくる。 アメリアは、気持ち悪がって絵本を捨ててしまった。 けれども、絵本はまた戻ってくるのだ。 ついにアメリアは、絵本をビリビリにやぶいてしまう。 それでも、絵本はやぶれたページが貼り付けられて戻ってくる。 当方が期待しているババドックは、その本体をなかなか表さない。 そう思っているうちにも、サミュエルの自分勝手な行為はますますエスカレートし、アメリアはどんどん追い詰められていく。 そうして、アメリアは、ババドックにそそのかされたのか、ついにサミュエルを襲うまでになってゆく。 しかし、最終的にアメリアは知恵を働かせ、ババドックを監禁することに成功する。 当方が期待していたババドックは、ついに明確には姿を見せなかった。 そうであっても、失望なんかとは無縁で、とても見応えのある映画だったのだ。 これは、アメリアの心の闘いなのである。 母としての受容する心持ちを維持しようとしても、ひとりの人間としてはストレスに押しつぶされてしまいそうな心持ちとがバトルする。 あわや、アメリアは心の暗闇のババドックに支配されてしまうかに追い詰められる。 しかし、とりあえず、ひとまずアメリアはババドックを監禁することができた。 であっても、ババドックは退治されたわけではない。 この先アメリアは、自らの心の闇の魔物ババドックと折り合いをつけていくことができるのだろうか。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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