今朝のワイドショーでAround４０について特集をしていた。

Around４０の発祥は、TBSテレビの金曜ドラマAround４０というタイトルから
きているものらしい。

TBSテレビの金曜ドラマAround４０公式HPによると

『アラウンド４０とは、４０歳前後の世代のこと。
彼女達は８０年代に青春を送り、１０代の終わりに男女雇用機会均等法が施行され
就職活動はバブルの頂点。就職したら新人類、頑張って働いてきたら今度は負け犬と
呼ばれ・・・といつも時代の象徴とされてきた世代だ。

産休や育休などの制度普及と重なり、事実上仕事と育児の両立が可能になった世代でもある。

しかし、多様なライフスタイルと価値観を持ちながらも、女性にとっては選択肢が多い分
迷い多き世代ともいえる』


と書いてある。なるほど～。男女雇用機会均等法の施行。新人類。
ものすごく懐かしい言葉が並んでいる。

ま。わたしはAround４０ではない。
わたしが社会人になった２年後くらいに、新人類と大人達に騒がれた若者たちが
入社してきたので、今言われているアラフォーとは、微妙に時間差がある。

たしか１０年以上前に３０歳前後の揺れる女性達の心を描いた２９歳のクリスマス
という、ドラマが大ヒットしたことがあったけれど。

あの時は３０歳前後の女性達がターゲットだった。
仕事や恋愛、結婚、友情というテーマが、ほとんど同じで今の時代は
４０歳前後の女性達がターゲットであることに、女性の社会的活動年齢の幅が
大きく広がってきたことに、驚きを感じる。

なんで、女性の年齢だけでドラマが創れてしまうかというと。
女性という生き物はきっと時代と環境に生き方が大きく左右されてしまうから
なんだと思う。

時代と環境に負けないで大きな功績を残した女性の偉人は過去にも
たくさん居るけれど、一般的で平凡な生き方をしている普通の女性たちは
やはり、その置かれている時代と環境で、暮らし方に大きな違いが有ると思う。

同じ年齢なのに今置かれている環境で、女性達の関心事がまったく違う。
一番わかりやすいのは、その時に買う雑誌だと思う。

わたしは学生時代はマンガが大好きだったので、少女マンガ雑誌を毎月買っていた。
就職して何年かは、２０代前半が好んで読むファッション雑誌を毎月２冊ほど買って
メイクや通勤着の着回しとかを雑誌から学んだ。

２０代半ばで結婚し、妊娠したときすぐに妊婦専用の雑誌を毎月買い始めた。

子供が生まれたら今度は、０歳から１歳程度の赤ちゃん情報と新米ママのための
専用雑誌に買い換えて、今度はその雑誌を１年半ほど買った。

子供が２歳になったとき、今まで買っていた赤ちゃん雑誌では用が足らなくなったので
２歳から３歳までの幼児専用の雑誌を買い始めた。

やがて子供が幼稚園に行き始める年齢になったとき、今までの雑誌は用が済んだので
幼稚園情報を集めるために、それ専用の雑誌を買い始めた。

幼稚園時代は３年あったので、子供が生まれてから初めて長い期間同じ雑誌だけを
３年間買い続けたことにびっくりした。

子供が小学校に入学したとき。子供情報を集める雑誌を買うのは止めた。

なぜなら、毎月買うような小学生情報専用の雑誌というのが、もうほとんどなくて
むしろ、同級生ママ同士の学校クチコミ情報のほうがもっと貴重だということに
気が付いたからだ。

その後は、いわゆるレシピとか節約をうたっている主婦雑誌を主に買うようになっていった。

これって。すごいと思う。
買う雑誌が、１年ごとにまったく違っていくことがスゴイと思う。
自分の関心ごとが、子供の年齢とともに、赤ちゃんの時なら赤ちゃん情報にだけ
突出して、自分の子供が３歳なら３歳の情報だけに関心がいくってことがすごいと思う。

自分の関心ごとは、子供のその時の年齢で決まってしまうっていうことがすごいと思う。

そして。結婚していない同じ年齢の女性達は、当然赤ちゃんの年齢とか幼児情報とか
にまったく関心があるわけないっていうのも、なんか、おもしろい。

女性達は２０代、３０代、４０歳前後まで。選択した自分の価値観と環境とその時の
時間によって、生き方がまったく違うにも関わらず。

多種多様なライフスタイルを築き上げたことも、まったく関係なくなってしまう
事態に遭遇することがある。

それが、４０代以降から始まる更年期障害や病気といった年齢による体調の変化。
そして、親の介護。

結婚したことも、結婚しなかったことも女性にとっては、自分の選んだ道だけれど。

年齢による体調の変化や、親の介護は、若い頃全く想像だにしていなかった事項
であり、自分の責任で選択したことでもないので、なかなかこの事態を
受け入れることができない場合が多いと思う。

倒れた親に息子と娘が居た場合。息子が結婚して居た場合。
やはり、世間一般的には『付添は娘さんはしないの？』とか
『お嫁さんは付添しないの？』という風に思われる場合が多いと思う。

息子は見舞い。付添は娘か嫁。という考え方が一般的だと思う。
付添をしなければならない娘か嫁は
抱えている仕事の狭間で大いに苦しまなければならないだろう。

Around４０だけに限ったことでなく、きっと女性という生き物は。

年齢のほかにも、今居る環境や、生きている時代によって岐路に立たされる度合いが
たくさん有る、そういう生き物なのだと思う。

だから、自分以外のほかの人はこんな時どんな風にしているのか？
それを知りたいから、女性は様々な媒体から情報を探し求めるのだと思う。

そういった女性たちの旺盛な好奇心探求心が、その時々の流行語ドラマを創り上げる
制作側のきっかけに繋がっているのだろう。