寒さの折りから体に気を付けて。
前回の文面で毎日を丁寧に暮らすこと丁寧に生活しようと心掛けることそんな大切さを綴ってみた。例えばお正月に食卓を飾るおせち料理。和食の良さや素晴らしさは普段何気なく口にしている季節ごとの食事の中にあるような気がする。日本において健康で暮らす為には和の食事が大事であるように感ずるらしい。和は平和の和に通ずることからまずは和やかな雰囲気作りが大事なってくるように思う。和やかで楽しく明るい食卓である。言い争いや議論の少ないゆったりとした穏やかで安らかな食卓だ。家族同士であろうと友人同士や仲間同士だろうと食卓つまり同じテーブルを囲む折りには和のテイストが大事になるように思う。明るい和やかな雰囲気作りを皆が心に掛ける必要がある。そうした細やかな気配りは和を持って尊しとなすと説いた古代の偉人(聖徳太子)を思い起こさせ何とはなしに趣き深い。日常の食事の基盤を和食にと思うのには和食はギラギラとした油脂類を多く使わないのでヘルシーだからである。我が国は雨量が比較的多くそうした気候風土もあってさっぱりとした薄く淡白な味付けが多いのも理由の1つであるように思う。和食は春夏秋冬四季それぞれに存在する旬の素材を取り上げ器に凝り生け花を始めとする周囲の雰囲気作りにも配慮する。よって食卓近くには一輪の花を飾るのもいいのではないだろうか。器や生け花は日本人の繊細さや優しさおもてなしの心が反映されていて快い気分に浸れるからである。慌ただしい暮らしの中にあったとしても日々時間に追われることなく心して1日の中に自分なりのゆとりの時間を持つことが大切なことなのだと感じられる。自分なりの時間なのだからその人その人なりの好みが反映されていて構わない。ある人は本を読み開くだろうしある人は映画を観味わうだろう。またある人は楽器を奏でるだろうしある人は歌を歌うかもしれない。入浴時の鼻歌などはストレス発散には大変有効である。実際同年代の友人達の何人かは数名の仲間同士でギターなどをつま弾いている。1つのグループは仲間同士でCDまで制作したらしい。また別のグループは小さなコンサートを様々な場所で開催し音楽を楽しんでいる。音楽は人の心を癒すから演奏するのも観賞するのもいいものだとつくづく思う。他にもボランティア活動に精出す人などがいて書き出すとキリがないが諸先輩がたや同輩達が実践している趣味分野は本当に多岐に渡り広範囲に及んでいる。毎日仕事に追われ忙しく慌ただしい生活を送っている人ほど自分の世界に浸り自分の時間を作り出すことが大切だ。自分の世界なのだから人と比較し比べることはない。だからこそ全く持って何もしたくない考えたくないと言う人はただ単純にボォーっとしているだけでもいいのである。ゆとりの時間として理に適っている。ボォーっとしているだけでも十分その人なりに自分の時間を楽しんでいたりするからだ。好きな飲み物を楽しむだけでもいい。カップから温かな湯気が立ち上るのをただ眺めているだけでも(かぐわしい香りを楽しむだけでも)いいように思う。例えばである。イマジネーションの世界に飛んでみるとする。朝の光が窓に射し静かに揺れている。本当に静かな休日の朝だ。そうした静かなひと時を味わってみたい。鼻歌の1つも捻りたくなってくる。そこでついつい出窓の観葉植物に水をあげながら歌い始める。朝の優しい光が体を包んでくれる。朝の優しい光線を心に嬉しく感じながら今生きていることがただただ有難い。今ただ生きていると言うことが嬉しくて仕方ない。心からそう思えてきたりする。お湯を沸かし温かな飲み物を作り始める。ラジオのスイッチを入れると軽快な音楽が流れ出し嬉しくなる。朝の時間は若さと同様過ぎて行ってしまうけれどもいつもずっとこうした柔らかな朝の光のように愛する優しい気持ちを大切に生きていたいと心から思う。どうだろうか。イマジネーションの世界は優雅で面白い。しなやかであたたかみのある成熟した姿勢と実践をこれからも心に掛けようと思う。大寒は過ぎたもののまだまだ厳しい寒さが続くようである。どちら様もどうぞお体大切に。