カテゴリ:座敷わらしのお話
椿 「あなたを助けてくれる人はいなかったの?」
かつねちゃん「いなかった。あまり会う事もなかった。 たまに会う事もあったけど、みんな自分の修行に必死だった。 みんな死にそうな状態だった。いつか自分もそうなるのだと思った。」 椿 「怖くないの?」 かつねちゃん「分からない。」 椿 「そんなに泥だらけになっているのに、あなたが憑いていた人は大丈夫なの?」 と素朴な疑問を聞きました。 かつねちゃん「その人も泥だらけ。病気になる。いつもそうだった。」 椿 「えっ!?それはマズいでしょう!!」 かつねちゃん「知らない。みんな病気になることよりも、 不幸を楽しむ事の方が大切だった。」 椿 「せめて、あなたが手を貸す事はやめられないの?」 かつねちゃん「分からない」 そんな切ない会話をしていると、白ヘビの麗ちゃんがやってきて、 かつねちゃんについて来るようにと言いました。 すると、かつねちゃんは素直に麗ちゃんについて行きました。 その時、かつねちゃんが振り返り、言いました。 かつねちゃん「私がいなくなっても、憑いていた人間がお姉さんに意識を向けている限り、 このまま続く。」 椿 「え?そうなんだ!! あなたがいるいないはそんなに関係ないの?」 かつねちゃん「今はそうなった。でもお姉さんにはあまり効かなかった。」 と謎の言葉を残して、去って行きました そして、二日後かつねちゃんは現れました!! 麗ちゃんに首根っこ掴まれて水に顔を突っ込まれたらしく、(激しい映像付きでした。麗ちゃんがこんなに怖いとは知らなかった。) かつねちゃんは、ほんの少しだけ泥が落ちて、お顔が何となくですが見えました(笑) そして、 「新しい修行場所を見つけてもらったので行く事になった。さようなら。ありがとう。」 と言って去って行きました。 かつねちゃんに限らずですが、霊の世界では人間に付いて修行するってのが、 一般的に行われている事なのですが、神社等に在籍している時は良くても、 いざ人間に付いて修行となると、霊も落ちていく事が多いようです。 もちろん、ちゃんとした研修はあるのですけどね……。 多恵ちゃんも、当時たくさんの座敷わらしを連れて、椿の所に研修に来ていましたが、 修業先で落ちて行った座敷わらしも、実は数多くいるそうです。 その後は行方知らずって事も多いらしく、霊の世界もなかなか大変です。 人間の欲に霊が使われたり、もしくは霊が欲に負けてしまうのか? どちらにしても、落ちていく霊は人間が嫌いな事が多いです。 都合良く使われて、なんの感謝もしないどころかヒドい扱いを受けたりすると、 仕方ない感情ですよね……。そして霊は勝手に暴走していくのです。人間も暴走しますけどね!! この世には戦争や国同士の口論?がなかなか無くなりません。 国同士が仲良くなれないのに、霊と人間が仲良くなんてなれません。 そして霊と人間の戦争もあちらこちらで行われているのです。 とは言え、霊は人間を護る事がお仕事なのですから、 そこを乗り切る事は必須科目のひとつにはなるので、 決して人間だけが悪いとは言えません。 人間を護るというのは、想像以上に大変な修行なのです。 また、それを乗り越えなければ、片割れの人間にも出会えません。 人間も霊もありとあらゆる壮大な戦いを終結させなければ、宇宙の仲間にはなれません。 大きく考え過ぎずに、まずは家庭内の戦いから終結させないとですね☆ かつねちゃんは、まだまだ幼い魂の座敷わらしちゃんです。 幼いからと言って甘い世界ではありませんので、大変な世界ではありますが、 かつねちゃんは素直で純粋な心の持ち主でした。 そうでなければ、「私がいると運が悪くなるの」などと馬鹿正直には言いません。(笑) ただただ、言われたままに頑張っていただけなのでしょう。 だからこそ、白ヘビの麗ちゃんが助けてくれたのでしょう。 でもね、かつねちゃんもいくら悪気が無かったとは言え、許される事はありません。 宇宙の法は厳しいのです。やった事はちゃんと自分で解消していくしかないのです。 まずは、泥だらけの顔を綺麗にする事から始めなくてはいけません。 大変な修行が始まるのだと思います。でも、かつねちゃんはとても嬉しそうでした(^^) きっと良い師匠がいるところに行けたのだと思います☆ 今の時代、霊の世界では落ちた霊を誰でも彼でも助ける事をしている暇はありません。 実は、前に麗ちゃんが言っていた事があります。 今は、自分の片割れの人間と出会っても、 助けられる可能性がある人や霊から助けていくしか無いのだと。 自分の片割れを助ける事を優先には出来ないのだと、言っていました。 霊の世界はシビアですが、シビアに動けている霊はまだ少しかもしれませんね☆ かつねちゃんのように迷子状態の霊達は、何も分からずに日々を過ごしているのでしょう。 何もかもが人間と一緒です。 私達はかつねちゃんと同じ状況の中で生きているのでしょう。 人間は、かつねちゃんのように見た目では泥だらけにならないので分かりにくいのが難点です。 分からないからこそ、椿もそうですが人間は偉そうに言えちゃうのでしょう。 今回は、色々な意味で勉強になりました。 でもこのお話は、これで終わりではありません。 長くて申し訳ないのですが、もう少しお付き合い頂けたら嬉しいです(^^) まだ衝撃の真実があったのです。 霊の世界はメルヘンな夢物語ではないのです。 続く☆ ☆Facebookページ開設しました。 いつも応援クリックを本当にありがとうございます。 この記事を多くの方に読んで頂きたいと切に願っております。 ご賛同いただけましたらご協力をお願い申し上げます。 精神世界ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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