【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

Atletico Tokyo~アトレチコ東京~

Atletico Tokyo~アトレチコ東京~

Freepage List

2005.09.02
XML
カテゴリ:Baseball
以前書いた通り、初めて甲子園に行って来た。
神戸、大阪、京都を巡るまる2日の観光の1プログラムという位置づけだったので、観戦したのは一試合、準々決勝の京都外大西-樟南だけだったが。


甲子園という球場は見るだけでいろんな感銘を受ける球場である。いくらきれいに整えられているとはいっても、ツタの緑色だけでもこの球場の伝統を表している。2008年にも改修されるが、ツタはそのままにする計画だそうだ。

立地にしても、目の前に高速があるのはどうかと思うが(笑)、阪神電車の目の前であり、住宅地の中に球場が自然と聳え立つ。よくサッカーでこんなスタジアムが欲しいと思うことがあるけれども、昔だから出来たことなのだろうし、街や住宅地や球場が一体となって潜り抜けてきた歴史があるからこんなものができるのだろう(おそらく今無理やりこういう施設を作ろうとしても、住民の反対に遭うのが関の山だ)。

欧州でもこんな雰囲気と立地は、(何箇所も巡ったわけではないが)ハイバリーくらいしか私は知らない。野球を知らない欧州人から見ても、この球場は何かしらの感銘を受けるのではないかとすら思う。高校野球があれだけの感動を生むのも、それだけの歴史があってのことなのは今更というものだ。




さて、ここから本題なのだが、こういった伝統が生み出す感動も、甲子園の持つ未来への不安を加味すると複雑な心境になる。実際観戦して改めて思ったが、あの猛暑の中で何試合も行うのはやはり異常そのものだ。今大会も好投手は何人も出てきたが、彼らのどれだけがプロで今の力を伸ばすことができるのかはわからない。

こうしたシステムについて、高校サッカーみたいに「準々決勝以降を期間を空けて行う」案はいいと思う。とりあえず夏の甲子園を2部構成にして、3回戦までを2週間くらいでこなし、その後で阪神戦を何試合かこなす。2週間後くらいに準々決勝からの3試合を1週間かけて行えば、多分中2日でこなせるので負担はかなり減る。プロ野球も1週間くらいなら空けられるはずだ、ということだ。



かといって、このシステムなら大丈夫かといえばそうも思わない。結局真夏のデーゲームは変わらないわけだし、予選の日程も考える必要がある。そしてそれよりももっと肝心だと私が考えることがある。それは「1人の投手に全てを任せる」チームが多い今の構造である。

当然ながらトーナメントは他がいかに駄目であろうが、絶対的なエースが1人いるチームが勝ち抜きやすい。甲子園に出てくるチームもレベルが一個上がるだけでやはりそんなチームが多数派だ。それでも何とか大会中に1試合だけ休ませる監督もいないわけではない。ただし、肩は連投で酷使しても壊れるのだが、1試合であまりに多く投げても壊れるものだということを忘れてはいまいか。

メジャーリーグ系の、スカウトか誰か忘れたが、「1試合でも150球以上投げた投手は肩が壊れる危険性が高くなるから、メジャーはそういう投手はあまり獲らない」と言っているのを聞いたことがある。もしそうだとすると、高校時代から投げまくり(鹿児島実業ととんでもない死闘もやった)、プロでも西武で150球以上を何度も投げている松坂は危険ラインだし、上原もそうとは言い切れない。松坂については敬遠し始めたスカウトもいるらしい。確かに、松坂の肩の調子は年々おかしくなっている雰囲気がある。

そう考えると、甲子園を始めとする高校野球では、もし投手を壊さないようにするには「何が何でも完投」を止めさせるシステムを作らないといけない。複数の投手を育てさせるようにするとか、極端な話「120球を越えたら投手は交代しなければならない」くらいのルールを持ってくるとかしない限りは危険は減らないことになる。

こうしたルールはいろいろ作ればそれだけ感動が色あせる危険性もないとは言えない。ただ、私も目の前で見てきた「感動」が「未来」を覆い隠したまま80年が経ってしまったのは間違いない。あと何年、それとも永遠にこの「未来」は覆い隠すままなのだろうか。






P.S
世間はやはり大阪桐蔭の155キロのエース、辻内に注目が集まっていたが、彼も準決勝まででかなりの酷使をしていた。今のままでは寺原の匂いがして怖い。
私は3回戦くらいから毎試合3~5回から出てきて最後まで投げていた京都外大西の1年生、本田くん(新聞では本田大魔神と言われていた。何か阪神初期の中込を思わせる雰囲気があった)に期待したい。とはいえ、来年以降、他の投手と同じように投げさせられたら意味はないのだが…


P.S 2
甲子園の戦い、というかトーナメント戦の怖さは、攻撃でなく守備のミスが負けに繋がることだ。私の見た試合も、両チームで拙攻はいくらでもあったのだが、樟南の投手のスクイズ時の失策(記録は安打)が試合の全てを決めてしまった。制球は非常に良い彼(私というか一緒にいた友人が絶賛していたのだが)も、野球はこれで終わりではない。またどこかで見たいものである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.09.02 12:39:56
コメント(0) | コメントを書く


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

アルヴァロ

アルヴァロ

Calendar

Category

Favorite Blog

FC町田ゼルビア×北海… New! askrkさん

少年サッカー・サポ… ジャイルジーニョさん
ちのぴぃの雑記録 ちのっぴいさん
Ipswich Town Footba… eastanglianさん
J☆mind ジュビぴょんさん

© Rakuten Group, Inc.