棚ぼたなのは明らかだけれども、神様は日本にもう一度韓国と戦うチャンスをくれた。
(あの判定でメキシコが奮起したのであれば、神様の正体は皮肉にもデービッドソンだったとも言えるわけだが)
2度目にも思っていたけど、本当にもう負けて欲しくない。
ただ、これまでの2回とちょっと私の感情は変わった。
日本の野球界が、韓国の野球界が、という話が国際大会においていかに無意味か、ということが私にはわかった気がする。イチローがプライドを持って「30年発言」をしたのは責めない。というか2年間このブログで自分が書いたことはほとんど同じような話だった。
でも、1発勝負の世界において、そのバックグラウンドの持つ意味は本当に薄い。いかに1000人優秀な選手がいようが、代表として選ばれるのは2、30人。重要なのはその2,30人にどれだけ走力を結集するか、どれだけ周りを優秀なスタッフで固めるか。いかに日本の方が栄えて観客が多いスポーツであっても、重要なのは1発勝負においてどれだけ渇を入れられるファンがいるか。それによって全体でどれだけ結果を出す力とメンタルを持っているか。
正直、いかに歴史があっても、最後の結果を出す力については今の韓国には日本はおろか、米国であっても到底及ばない。彼らはある意味最も合理的だったと言えると思う。そして国際大会においては結果が全てだ。
これはサッカーにおいても全く同じことが言える。JリーグとKリーグのリーグ自体の繁栄の差は、最早天と地の差がある。でも、ACLでは韓国のクラブが勝つし、W杯では韓国の方が勝ち抜いた。いつだったか、韓国がリーグ戦を犠牲にして代表を強化するのを横目に、友人と「代表という観点から言うと、Jリーグを盛り上げるのがバカバカしくなってくるように感じるときがある」と嘆いたことがある。結果から逃げてJリーグを誇ってもそれはベクトルが違うだけで、韓国のトップの実力をひたすら伸ばすスタイルはそれで認めなければならないのだ(もちろん、リーグの繁栄は何にも変えがたいベクトルであるが)。
もう日本人として言い訳はしたくない。
その代わり、もう絶対に負けたくない。負けて欲しくない。
テレビからでも今日は友人たちと念とエールを送り続けます。
そして、次こそは時間とお金を作ってあのスタジアムで渇を入れたいです。
こう思えただけでも個人的には今大会に価値はあったと考えています。
(大会の権威は地に落ちているかもしれませんけどね)
P.S
メダルラッシュのパラリンピック。
メダルは本当にうれしいんですけど、まず放送してくれよ…。