巨人が4年連続で優勝を逃した。まぁ弱い。ひたすら弱い。
今季4度目の生観戦、最終戦に行ったのだが、相変わらずの様子としか言いようがない。
ところで、巨人が本当に変わるためには何が必要なのか。自分もSNS(注:アルヴァロではなく本名に近い名前です)でファン同士の議論に参加するが、ファンは基本的に「これまで通り大型補強をする」か「若手を積極的に育成する」か、ある意味「それをミックスする(4番だけは補強、など)」という選択肢で考えているようだ。私はそれに関してファンの意見を読んでいて疑問に思うことがある。多分、問題はそんな浅い事ではない、と。
上の選択肢で言うと、私はまぁクリーンアップの1人は生え抜き、もう2人は獲得に任せて、後は若手生え抜きで固めて欲しい、という「若手を積極起用」の立場ではある。だが、そもそも今の巨人軍は「若手を積極起用」して、選手が一流に育っていく環境にあるのか。私が見る感じでは、これはNOである。
私は根本的に考え直さなければならないのが、2軍の育成システムだと思う。
はっきり言って(個人的に観た感じだが…)若手選手を見ていると、頑張っているしそれは好感が持てるのだが、打撃はまだしも守備面や走塁面の判断において「?」がつく選手が多いのはどういうことか。バントの上手い選手もあまりいない。 正直、脇谷であれ鈴木であれ矢野であれ(個人的には矢野に最も失望しているのだが)、そういう意味では他チームの下位打線以下に感じる。
「最初は打てなくても使い続けているうちに結果が出る」というのは主に打撃面であって、少なくとも守備や走塁、判断については1軍の実戦で改善していく類のものではなく、練習で徹底的に叩き込まれるものであるはずだ。自分は2軍の練習を見ているわけではないが、もし「若手は使い続けていればいつかモノになる」という考え方をフロントや首脳陣がしているのであれば、それは大きな間違いであると言いたい。巨人の育成機関は本当に野球を教えているのか。
例えば中日も、しばらく2軍で育った選手がいなかったが、落合監督がこの3年で2軍を含めて組織の大改革を行ったから、今年になってどんどんいい選手が出てきて今年の優勝があった。巨人もここ10年くらいは他から獲ってきた選手が多くなってしまって若手にチャンスがなくなった。そこで重要なことは、巨人は「若手を使う」ことを思い出しただけで、「育成する」ということは相変わらず忘れたままである、ということだ。
今のままでは、「使える若手」が、せいぜいどこのチームにでもいるクラスにしか落ち着かない、そう思えてならない。
最近出版された「Gファイル」という巨人の内幕を描いた書籍を読んだ。今の巨人は育成機関に限らず、根本的に組織的問題が残ったままだということを記している。
私は巨人は5年は優勝できない、と今は思っている。