|
テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:オンライン留学
前回に引き続き、勉強に向かう態度を通して、大学で出会ったすごい人たちについて書いています。 その② イタリア人Mくん 前回の天才アラブ系Aくんを、リーダーの劉備玄徳とすれば、今回のMくんは、物静かな諸葛孔明タイプ。 (私の例え、格闘技か三国志って感じで、わかりにくいという人が急増中!) 彼も前クラスから一緒だったのですが、まず、めだったのは、彼の発音&四声のきれいさ、流暢さ、そして正確さが群を抜いていました。 そして、彼と一緒にクラス外で会話の練習をするようになってから、 (彼は、Aくんと同じく私の言語練習パートナー) わかったことは、やはり、彼も猛烈に勉強する天才だったのでした。 聞いてみると、彼も、かなりな時間を勉強時間に費やしており、 中でも、音読練習の比重がかなりめだった勉強方法でした。 それも、ながら音読の達人で、 出かける準備をしながら、家事をしながら、と「ながら」で、 私たちのテキストの音源をかけ、それを聞きながら、そのまま繰り返して、口に出すことをルーティーンにしているそう。 それを聞いて、彼の中国語に「さもありなん」とハタと膝を打った私。 だから、あんなに滑らか(しかも正確)にすらすら出てくるんだね~。 Mくんは、今、英語圏に住み、英語を使った仕事をしていて、 なんでも、英語を話せるようになりたくて留学して今に至った...とのことですが、 この「ながら音読」を英語でもずーっとやっていたそうで、効果は実証済み、だそうです。 そして、彼と一緒に勉強して思ったのは、 「天才/秀才っていうのは、根気よく細かい(←誉め言葉)人たちなんだなー。」ということ。 例えば、2人で一緒にイラスト描写の練習をしていて(片一方がイラストを見て中国語のみで説明し、片一方は、それを聞いてイラストにして、最後、その絵を見せ合う) 前回、ひげを生やしている男性のイラストがあり、それを中国語で描写しようとするも、 「彼はひげを生やしていて...」の「ひげ」が部分がわからず、 「彼は鼻と口の間に”毛”があります。」と言いながら、2人で「通じたね、あははー」と笑って終わりました。 ...ではなくて! そんなこともすっかり忘れて、次の会話に向かおうとしていた私に、 Mくん「ああ、ちょっとさっきのひげって中国語でなんていうか調べようよ。」 と一緒に調べ、調べ終わっても、 Mくん「beardとmustache(英語ではひげの種類の言い方がいろいろある)も、そうなのかな? 調べてみようよ。」と調べ、 そういうことがあったこともすっかり忘れていた翌日の私に、 wechatのメッセージで「彼は、ひげを生やしてます、を中国語でなんて言う?」とテストしてきてくれるのよね。 (でなければ、私の記憶から抹殺されていたので、Mくんにはいつも感謝しかない) その緻密な努力、知性以外にも、やはり「この人は本当に頭がいいなー。」と思うこともたびたびあって、 例えば、大学の授業では、短文を読まされた後、 生徒は、1つその内容に関しての質問文を作り、質問作成者が、答える生徒を指名して答えさせる、というタスクがあります。 まあ、その短文にのっている内容の質問を作るのが一般的なパターン。 例えば、「禁煙しない旦那さんに対して怒っている奥さんの話」であるならば、 だいたい「怒っているのは誰ですか?」とか「奥さんは、どうして怒っていますか?」など、 文章に書いてある内容の質問を作るのが、私を含めた普通の人。 それが、Mくんの場合は、 「その短文に直接は書かれてないが、1つちらっと書かれてある単語などに注目できれば、そこから推理して導き出される答えを聞いてくる質問」をしてくるんですよね。 イタリア版コナン君やん!! だから、答える側も、ありきにならず、本当に考えるのが面白くて、人気のMくんの質問タイム、 ただ、面白いのは、答えるためには、こっちも天才モードである必要。 先日も、Mくんの質問の回答者として指名されたのは私。 まったく歯が立たず、止まってしまった私に、先生が「誰が他にわかる人?」と聞くに、 もう一人の天才、アラブ系Aくんが進み出て、 「〇〇です。なぜなら、主人公は△△と言っていたので。」と答え、 Mくんも「その理由で合ってます。」と、 2人の天才の共演に、先生含め、クラス全体が、「なるほど~」とため息をつく...みたいな面白さ。 レッスンが終わって、 Mくんからも「今日のカーブはごめんねー。」なんてメッセージが来たので、 「いやあ、いいピッチャーだったよ。三振です。」なんて返したが、 思えば、ヨーロッパの人は、あんまり野球わからないだろうから、私の言っていた意味は通じてなかったか... とも思ったものの、ま、彼のことだから、きちんと調べて理解してるはず! さて、そんな天才も、お母さんからすれば、まだまだかわいい子供、 実は、彼は夏休みで今、イタリアに帰省中。(そういやPCR検査などしてた) で、明日、夏休みが終わり、仕事先の国に帰るそうで、 「お母さんが、”向こうでは、あなたの好きなイタリアの食べ物が手に入りにくいだろうから”って、勝手に僕のスーツケースに詰めて、こんなにしたんだよ。」と送られてきた写真がコレ↓ もう輸出...? さて、すばらしい2人の天才エピソードでしたが、 今度は、そんな2人と私がやっている言語パートナー練習について書いてみたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 31, 2021 08:40:28 PM
[オンライン留学] カテゴリの最新記事
|
|