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カテゴリ:キネシオロジー入門編
前回ご紹介したクライアントさんのブログの中で、とても印象的な表現がありました。 それは 「典子さんのセッションはどんなのかって! 一言で言うとね 私が感じたのは、『スペースシャトルに乗ってるみたいだった』です。 私が運転してるんじゃなく、典子さんが運転してるような。 瞬息でヒュンヒュンと、とてつもなく密度の高い 果てしない宇宙をあちこちに移動してる感じ。 目つぶってたら宇宙らしき風景が見えてたほどです」 これを読んで、思わず私もスペースシャトルに乗っている風景を イメージしました♪ 確か、以前にも「宇宙船に乗っているみたいでした」 というコメントを頂いたことがありましたが 今回「典子さんが運転しているような」という箇所で あ〜そうか、私が運転しているんだよなあ、と改めて思ったわけです。 確かに私が運転しているのですが その日のスペースシャトルをどこまで飛ばすか(目標設定)とか どうやって行くか(調整法)などは、私が決めることはなく すべてクライアントさんの本質(魂からの声)からの指示に従っているので 運転していることすら忘れてしまっていました。 私がいつも持っている感覚は、3人でセッションを行っている感覚です。 スペースシャトルで例えてみると スペースシャトルを運転している人ー私 私にすべての方向性ややり方を指示する司令官ークライアントさんの本質 スペースシャトルに乗っているお客ークライアントさんのマインド クライアントさんの身体(筋肉)は クライアントさんの本質とマインドの両方を 私ー運転手に伝えるための道具として使われます。 私はすべてのプロセスを司令官からの答えと指示に基づいて行います。 例えば、この問題の要因は〜〜と〜の他にまだあるのか? 今日のセッション(旅)の目標(目的地)として〜〜まで行けるのか? 上がってきた問題の中で、今日はどれを調整できるのか?など すべて司令官に聞いてゆくわけです。 私は運転手ですが、司令官からの情報や指令をお客に伝える通訳でもあり その旅全体のバランスを取ってゆくオーガナイザーでもありますから その日ワークしている問題に関わらず、今日のクライアントさんの体調とか クライアントさんの要望なども考慮しながら進めてゆきます。 例えば、今日のテーマとは直接は関係ない問題だけど 今、クライアントさんの腕が痛むので、それも今日調整できるか?とか クライアントさんのマインドは、司令官が伝えてきたその問題について かなり抵抗しているけど、それを今日伝えるのか?など。 司令官からの答えや指示は、いつも明確です。 『これは、今日中に調整するべき問題である。 これに関してインプットしておくべき必要な情報は〜〜である』 『この問題は、今は調整不可能であるから 今の時点ではお客に伝える必要はない』 『この問題は、今は調整不可能だが お客はそのことを知っておく必要があるから、伝えておきなさい」 例えば、前回のブログの彼女のような方だと 私は司令官からの情報をほとんど クライアントさんに伝えることができます。 そういう方は、司令官の指示を受け入れる準備ができているからです。 これは、何回セッションを受けた、などということとは関係なく どれだけその方が気づいているか、によります。 そういう方に例えば私が 「(司令官は)〜だと言っています」とお伝えした時に 「あ、なるほど〜」 とすぐにピンと来たり 「あります、そういう意識。どこかでそれには気づいてはいたのですが」 などとなりますが クライアントさんによっては、魂とマインドがかけ離れていて その問題があることに全く気づいていなかったり 理解力や判断力に問題があり、私の質問の意図を理解できなかったり またはその問題を見たくないという意識だったりで まだ伝えるタイミングではない場合もあるのです。 その問題に関して、どこまでクライアントさんが受け入れる準備があるかは クライアントさんの腕を触っているだけでわかりますが それを司令官に聞いて確認します。 例えば「柔軟性」で筋肉が反応した場合 私はどこが柔軟性がない点なのかわからないので 「柔軟性がないと(司令官から)あがってきていますが 何かわかりますか?」 などとクライアントさんに直接質問してみます。 すると、人によっては 「もしかして、こういう所かしら?』とか 「こういう時には〜〜しなければ、となります」 などという答えが返ってくるので その答えが司令官の意図している柔軟性のなさなのかどうか また司令官に尋ねて確認するわけです。 すると司令官は 「イエス。それも一つです。 でも他にもまだあるので見つけなさい」などと指示を出してくるので 「はは〜かしこまりました。ただちに(とは言わないけどね)』 と私はまたクライアントさんに質問したり、キーワードを探してゆくわけです。 ところが私がクライアントさんにお伝えしても 『私は柔軟性はある方だと思います。 人と上手くやっていっていますし」 などと、それを認めない方もいるわけです。 もちろん、クライアントさんは本当にそう思っているわけですから 私も「そうですか」と一旦は引き下がり また他のキーワードを探してゆきます。 すると今度は「価値判断」や「先入観」などという言葉に身体は反応して これはクライアントさん自身は気づいていないけど 柔軟性に問題がある、と認識せざるを得なくなり クライアントさんに質問せずに見つけていくよう、司令官に求められるわけです。 もし司令官が、その問題があることを今はお客に伝えてはならない と指令を出したなら、私は絶対に伝えません。 そういう場合に伝えると、クライアントさんがそのことに 囚われてしまったり、大きく抵抗が起こったりするからです。 少し前にも、あるクライアントさんに何度も上がってきた問題について 「〜の問題を調整することが必要です」と何気なく私がお伝えすると 「私には自由がないのですか?確かにその問題はありますが 私は今それが問題だとは思っていないのです」 と言う言葉が返ってきました。 無意識に人は制限を抱えて生きることを選択します。 それが問題であることはわかっていても、その問題を解決したくはないと感じるのです。 もちろんこれが問題なので調整が必要です と指令を出しているのは私ではなく クライアントさん自身(司令官)ですが クライアントさんの魂とマインドがあまりにも分離していれば 本当の自分がどうなりたいのか、全く感じることができない状態なので そういうことが起こります。 ちなみに、クライアントさんがまだ調整したくない問題は 例えその問題がその方にとっての大きな制限となっていても 司令官は「今すぐ調整しなさい」とは伝えてこないことが ほとんどです。 そこに行くまでの段階が必要なのです。 ですが、かなりクライアントさんのマインドが抵抗している状態でも 司令官が「すぐにお客にそれを伝えて調整しなさい」という場合も たまにあります。 そういう場合に、司令官の意図をわかってもらえるように いかにお客さんにわかりやすく伝えるのかは、私自身に委ねられていて そこは私のすべてが出てくるところです。 「グラウンディングなんてしたくないです、ふわふわして生きていきたい」 と言われるクライアントさんに対して 「グラウンディングしなければ 人からのエネルギーを簡単に受けて、いつも疲れやすくなってしまいます。 また自分のイメージもアイデアも、何も現実化しないのです」とか または『コミットメントなんて、絶対に無理です』 と言われる方に対して 『コミットメントというのは、永遠にそれをしなければならないとか どんな嫌なことがあっても離れることができない、ということではないのです。 これから相手と深く関わってゆきます、という今この瞬間に感じている 意思表示であって、もし将来、何らかのことが起こって それをやめたくなったら、いつでもやめることができるのです」 などと、司令官の意図が伝わるように 私自身の言葉を使って、あれこれと説明する必要が出てきます。 私にとって、そのセッションが成功かは セッションの後に効果があったかどうか?ということより むしろクライアントさんが、そのセッションの中で どれだけ深く司令官の意図を受け取ることができたか? にかかっているように感じます。 セッションの中で、クライアントさんが 司令官の意図をよく理解された時に 「司令官よかったですね〜。お客さん、しっかりそれを理解していますよ」 という気持ちになって、思わず涙ぐんでしまうこともよくあります。 たまに 『え?司令官、マジですか?それ? お客さんこんなに抵抗しているのに、それが今日の目標なのですか?」 と驚いて尋ねたりすると、司令官は 『そうだ、その抵抗を外して、それを決断することが今日の目標です」 などど伝えてくることもあり 「今日の司令官、けっこう、むちゃ言うな〜」 などと思いつつ 「今日は、こういう目標が上がってきています」 とクライアントさんに伝えると 「え〜!無理です。そんなこと。 いつかそうすることになるのかなあ、とはちらっと思ったことはありますが それを今日中に決断するなんて、絶対無理です」 などと予想通りのクライアントさんの反応が返ってきたりして 私もまた、まるで説得するかのように あれこれと司令官の意図を説明するわけです。 これが、グラウンディングとか女性性、などのように 誰でもが必要な要因なら話もしやすいのですが 「この仕事にチャレンジすることが必要」などというケースでは 私自身、それがクライアントさんにとっていいかどうかなんてわからないものの 司令官が求めていることは、必ずその方にとって必要な経験であることは間違いないので 私も司令官の指示を信頼して、伝えてゆくしかないわけです。 でもさすがは司令官、いくらクライアントさんのマインドが抵抗していても 今回は調整できる、という時をちゃんとわかっているのですね。 (当たり前ですが) ですから、最初はかなり抵抗されていたお客さんも、セッションが終わる頃には もうすでに気持ちが変化し始めている人も少なくありません。 さて、例えば司令官が 『この要因があることは、お客にけして伝えてはならない。 内密に処理しておきなさい」 などと指示してきた場合は、私はけしてクライアントさんに伝えることなく 密かに司令官の指令通りのプロセスを行います。 これは例えば、流産した女性で、ギルティ感を持っていたために 亡くなった赤ちゃんとネガティブなエネルギーのコードがつながってしまい 赤ちゃんが成仏できない状態でいることを その方に伝えるとさらに落ち込んでしまう 可能性があるので、私はそれを伝えることなく エネルギーコードを切るプロセスを行う、というようなケースとか (この場合でも「ギルティ感は不要である」ということは 伝えていく必要がありますが) または、ちょっとした霊が取り憑いている状態になっていて それを伝えるとショックを受けるので、伝えずに それを取り除くプロセスを行うケースだとか、いろいろあります。 セッションによっては、司令官からの情報や指示は次から次へとやってくるので クライアントさんと話している時間がない場合もよくあります。 前回の彼女も「のりこさんは忙しそうだった」 と言われていましたが、本当にセッション中は あ〜忙しい〜〜となる場合が多いです。 スペースシャトルの運転技術が高まれば高まるほど 司令官はより多くのことを伝えてくるのですよね。 ということで、スペースシャトルという言葉から いろんなイメージが膨らんだので セッションについてあれこれ書いてみたのですが 伝わったかしら。 司令官の忠実なるしもべである私は 今日もまた司令官と対話するのです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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