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2023年04月29日
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カテゴリ:エジプト

さて、私のちょっと修行のようなエジプトの旅に

(と言っても、最高に幸せな修行だけど)

遊びや観光の要素がプラスになったのは

ボブのおかげでした。

ルクソール3日目だったか、ボブが

「のりこは、ホテルと神殿の行き来だけだね。

外に出た方がいいよ。

僕が連れて行ってあげる」

というので、そういえば、そうだな、一度ぐらい

外でご飯食べるのもいいかも?と思って

オッケーと返事をしました。

今回だけでなく、大抵、私は、エジプトでの滞在では

全て宿泊しているホテルで、朝晩の食事を取っています。

カイロでもそうですが、ホテルの周りは、店などはないし
歩いてどこかに行けるような感じではないし

変な店に入って、お腹でも壊したら面倒だし

ホテルで食事をすれば、まず安心だからです。


ちなみに、今回、ルクソール で泊まっているのは
前回と同じくヒルトン。

レストランの目の前が、ナイル川です。






ところが、私はボブと出かけるのは

ルクソール最終日に行くものだばかり思っていて

その日もボブとの神殿までのドライブを終え
ホテルに戻ってから

夕方、レストランで食事をオーダーして

さあ、今から食べようと言う時になって

ボブから電話が入り

「今、ホテルの入り口で待っているんだけど」

と言うので

「え~今日だったの!

わ~どうしよう、もう食べ物頼んじゃったよ」

と答えると、ボブがとても残念そうだったので

「わかった、ちょっと待ってて。

この食べ物を包んでもらって

部屋に置いてから、そっちに行くから」

と急いで、ウエイターに、今きたばかりの食べ物を

包んでもらいました。

さて、ボブの車で、街に出ると、この日は

祭りの日だったので
たくさんの人がストリートに出ています。





ボブに

「みんな街に出てきて何をするの?』

と聞いてみると

「そりゃ、パーティとかコーヒーショップに行くんだよ」

とのこと。

??お祝いにコーヒーショップ?と思いつつ

「ところで、私たちは、これからどこに行くの?

と聞くと

「コーヒーショップだよ。おしゃれだし最高なんだ」

とのこと。

なるほど~

どうやら、コーヒーショップ(カフェ)は

彼らの中でのトレンドみたいです。

エジプト人は、お酒を飲まない人がほとんどで

ボブも飲まないし、バーに行く代わりに

カフェなんですね。

トルコとかでも

男性グループがカフェで数人集まっている風景が

多かったし、カフェというのが

彼らの社交場なんだなあと。

で、私は、トルコなどで見た

シーシャ(水タバコ)をみんなが吸って、部屋中モクモクに

なっているようなカフェを想像していたんですが

意外にも、ボブが連れて行ってくれたのは

普通のカフェ、例えていえば、スターバックスをちょっと

殺風景にしたようなカフェでした。


こんな感じで、他にもスペースはありましたが
ほとんどがエジプト人男性グループ。






でも、その日は、人が一杯で、座るスペースがなく

そのカフェは出て

結局、入ったのは、他のホテルのレストランでした。

そこも綺麗なホテルで

そのレストランの支配人とボブは親しい友人だそうで
色々とサービスしてくれました。
そのホテルの名物というピザを頂きました。
(前回、載せたツーショットの写真は、その時のもの)

ボブは、どこに行っても

友人や親戚がいるのです。

ルクソールは、それなりに都会ですが

車で街を走っていると、よく手を振ったり

言葉を交わしたりしていて

「あれは、僕の本当のいとこ」とか

「僕の友人」とか

信じられない確率で、親戚や友人に出会います。

結局、ボブのお気に入りのカフェには

翌日行くことになったのですが

そこで待っていたのは、ボブの友人たち3名でした。

そのうちの一人と、何やら、真剣に話していて

ボブが私に

「ごめんね。あと、1、2分で

彼らはここから出ていくから」と言うので

「いや、全く気にしないで、話していて」

と伝えのですが

結局、彼らは最後までそこで話していました。

彼らはアラビア語で話していましたが

ボブがその友人と何を話しているのか、なんとなく想像はついて

と言うのも、昼間、ボブと神殿に向かう時に

車に乗っている時に、ある女性から電話があった後

説明してくれたのは

「この女性は、僕の友人のことが好きなんだけど

二人の関係が今、トラブっていて

僕は、その二人の間に立って、話を聞いているんだ」

ということで

カフェで話していたのは、その男性だと

そっと教えてくれたからです。

そのカフェで、ボブに

「あなたって、本当に友だち多いのね〜」

と言うと、ボブが

「あーだこーだと、めんどくさいやつばかりね」

と、小声で言って、ウインクしてました。

ボブに

「彼らは、英語は話さないの?』と聞くと

「話さないよ。この中では僕だけだ。

日本では、みんな英語話すの?」

と反対に聞いてきたので、

「いや、日本でも話さない人の方が多いわ。

じゃあ、なぜ、あなたは

そんなに英語を話せるようになったの?』

と聞くと、前の仕事で使っていたのと

もともと英語を話すことは好きだったとのことでした。

彼は、英語を話すことが好き、と言う前に

人と話すことが好きだから、上手くなるんだなあと。

そして、ルクソール 最終日。

ボブが、この日、ファルーカに君を連れて行きたいというので

なんのことかと思っていたのですが

ヨットのことでした。

この日の朝からは、王家の谷に行って

一旦、ホテルに戻り

ボブが4時ぐらいに、ホテルに迎えに来てくれました。

でも、この日は風が強く、ヨットは無理とのことで

ボートに変更。

こんなボートを貸し切ってくれました。
これは、ボートで少し走ったところにある
バナナアイランドという島。



ボートには、ボートの運転手と、助手の子供が二人

それと、ボブの甥っ子がいました。

私が好きなお魚料理をレストランでテイクアウトして

このボートに持ち込んできてくれた上に

お花をプレゼント。

このお花は、前夜からオーダーしてくれていたのだそう。

至れり尽せりのおもてなしに感動。



他のエジプト人と、こんな風に親しくなったことは

これまでないので、他の人のことは
よくわからないのですが

ボブは、本当にマメというのか
私がホテルで一人でいる時も
しょっちゅう「
大丈夫?何か問題はない?」と

チャットしてきてくれます。

これは、別の日のことなんですが

ガソリンスタンドに寄った時に、車を走り出す前に

ボブが

「ちょっと待ってて。
君はきっと笑うと思うんだけどね」

そう言って、車から降りて

近くに咲いていた花をもぎ取り、私にプレゼント。




わーん、トートからの指示の下で学ぶ

修行僧のような私の

女性性を上げてくれてありがとう🤣

(でかい彼と小さなお花のギャップが可愛くて
やっぱ笑ってしまったけど)

「今度、ルクソール にきたら

友人と一緒に来ても、一人でも

僕の家に泊まったらいいよ

もちろん、お金はいらないから」

と言ってくれて、

多分、それでもホテルに泊まると思うけど

このエジプトで頼りになる友人でいてくれるのが

ありがたいなあと。

生まれ育ったルクソールが大好きなボブですが

一方で、エジプト人としての葛藤も感じました。

彼は、立派な家に住んで、日本車も持っている

ドライバーとしては、比較的成功している人だと

思うのですが

それでも、国外に出るのは大変で

パスポートやビザを取るにに

たくさんの書類や審査や多額の貯金が銀行残高に

あったり、訪れたい国の人からの紹介状なども必要なんだそう。

「君もそうだし、イタリア人も、ドイツ人も、

みんなこのエジプトを気軽に訪れることができるのに

どうして、僕らエジプト人は、他の国を訪れることが

こんなに大変なんだ」

と切実に話していました。

「僕の夢は、死ぬまでに、雪を見ること。

あ~神様、僕に雪を体験させてください」

誰でも、死ぬまでにここに行ってみたいと言うのは

あるかもしれないですが

雪を見てみたいと言う彼の言葉が

なんだか、とても私の胸に響いて

泣きそうになりました。

彼が冗談で

「のりこ、今度エジプトに来る時は、雪をお土産に持ってきて」

と言うので、一瞬、まじで雪を持っていく方法はないか

ネットで調べてみましたが

やっぱ、雪は、降っているその場で体験しないとだなあと

思い直しました。

どうか、いつか彼の夢が叶いますように🙏






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最終更新日  2023年04月30日 05時13分27秒
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