+++pochi　pochi+++

『山の郵便配達』1999年　中国
長年、責任と誇りを胸に郵便配達をしてきた男にも引退の時が近づいていた。ある日、男はその仕事を息子に引き継がせるため、息子とともに自らの最後の仕事へと出発する。それは一度の配達に２泊３日を要する過酷な道のり。重い郵便袋を背に、愛犬を連れ、険しい山道を辿り、いくつもの村を訪ねる。父は多くを語らず、黙々と仕事をこなす中で、道筋や集配の手順、そしてこの仕事の責任の重さと誇りを息子に伝えていく。父に対して少なからずわだかまりを抱えていた息子も、そんな父の背中を見ながら、徐々に父への思いを新たにしていくのだった…。（映画紹介文より）

感動作だと聞いていたので前から見てみたいと思っていました。一度の配達に3日かかるため幼い頃から父親が家にいたことが少なく、「おとうさん」と呼んだこともなかった息子がお父さんの仕事を引き継ぐために3日間お父さんと二人きりで配達に行く話なのですが、この3日間の間にお父さんの知らなかった部分や色々な表情が見れて絆が深まり感動的でした。一言で言える感動ではなくじわ～っと来る感じです。90分の短い話にも、お父さんと息子とそのお母さんのお話が詰まっていて、あっという間でした。このような山奥での生活では郵便配達の人は郵便だけでなく人々の色々なお世話もしていて凄く有難い存在だなと思いました。日本でも田舎の方だと郵便やさんが郵便以外の色々なサービスをしているというのを見たことがあり、色々考えさせられました。

「最近良い映画見てないんだよね。何か知ってる？」と聞かれたらお勧めしようと思う映画の一つです。中年から↑の男性の方なら泣いてしまうのではないかな？