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カテゴリ:映画は行
『裸足の1500マイル』2002年 オーストラリア 94分
エヴァーリン・サンピ ローラ・モナガン ティアナ・サンズベリー お母さんに会いたいーー。 あらすじ:1931年、西オーストラリアのジガロング。14歳のアボリジニの少女モリーは、8歳になる妹のデイジー、従姉妹で10歳のグレーシーたちとここで楽しく平穏な毎日を送っていた。ところがある日、アボリジニ保護局の人間がやって来て、時の政府の政策に従って彼女たちを拘束、母親から引き離して施設に強制収容するのだった。粗末な環境下で、白人社会へ適応するための厳しい教育が始まる。ある時、たまりかねたモリーたちは厳重な監視をかいくぐり脱走する。そして、延々続くウサギよけフェンスの先にある母の待つ故郷へ向けて1500マイルの遥かなる旅路を歩き始めるのだった…。 かんそう:アボリジニと白人の間に生まれた混血児を白人社会に適応させようとするシステムの被害?にあってしまった少女のお話でした。 アボリジニの民族については最近知ったので、よく知らなかったけれど学校で少し習ったから、このお話についてよく分かりました。 白人は自分の人種が1番優秀だと思っているから、こうやって同化政策で白人化させようとするのだけど、それがどういう影響を与えるかとか・その民族にとっての風習・文化をこの世からなくそうとしているのか?しかも民族の素晴らしい文化だったりするものを“ただ野蛮な風習”と捉えていたりするところで怒りが沸きますね。そして、結局は白人の家のメイドにしたいだけなんですから。。同化政策などを考えると日本人としては、やはり日本人らしさっていうものを尊重していきたいと思います。欧米のような外見に近づきすぎているような気もします。最近は浴衣姿の人をよく見るので、そういうときに日本らしさを感じます。和の心が消えてしまったら悲しいですよ。だから自分の国の文化を絶えずに残していくことは大切だと思います。日本も人口が減って、未来には純な日本人と呼ばれる人の割合は減るんでしょうか・・・。世界が交流していき、国境がなくなることはいいけれど、このように自分たちの価値観を押し付け相手の文化を尊重しないなんてやはり悲しいですね。 この映画ではネビル(この政策の責任者?ケネス・ブラナーが演じています)は「彼ら(混血児たち)を早くあの野蛮な風習から守ってやらないと」みたいなことを言っていますが、全然分かってないなと思いました。 逃げる最中に何度か人に会うのですが、意外と食糧を与えてくれて見逃してくれたり・道も教えてくれた人たちが多かったので安心しました。けど、やはり報奨金目当てで通告した人もいました。また途中で会う白人の家のメイドはその家の主人から性的暴力まで受けていましたし。。 94分なのでテンポよくまとまっています。もう少しアボリジニの生活のシーンを長くしてくれても良かったかも・・・。自然をうまく利用して生活している民族に最近憧れます。。(ちょっと違うけど?)大地震が来た時、この電気社会に暮らしている私たちって天災にあったら何も出来なくなってしまう・・・。こういう自然の中で暮らしている人は自分たちの知恵をフルに活用している気がします。。世界のあちこちで戦争も沢山起こっているし、私は最近は生まれ変わるとしたら誰にもまだ発見されていないような部族とか深海の生物になりたいと思う気持ちが強くなってきました。。。それでも温暖化などで何らかの被害は受けるのかな。。 この映画の内容から違うことまで色々と考えさせられる映画でした。 今はアボリジニはオーストラリアでは認められているようなのでよかったです。映画の最後にこの映画のモデル(原作者?)の姉妹が出てきます。おうちに帰れた後でも再び連行され、その時もまた1500マイルを駆けたらしいです。家族に会いたい気持ちがそれだけ強かったんですね。最後に、年をとっても仲良く2人でこの映画に登場してくれて良かったです。 オススメ度 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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