続・まが玉の祟り
昨日のお話の続きです。家に女性の幽霊が出るようになったと奥さんがご相談に訪れました。霊視により、その幽霊は、縄文の女性と分かった。しかし、なぜ、そのような古い幽霊がこの家に出て来るのか。奥さんは思い当たる節があったらしく、あわてて帰って行かれた。一週間後、奥さんがまた訪ねてこられた。与乃登「何か分かりましたか?」奥さん「はい、先生、ちょっと聞いて下さい、ウチの息子達なんですが。」与乃登「また小さかったですよね?」奥さん「はい、全員小学生なんですが、この子達が近くの発掘現場から無断でまが玉や首飾りを持って帰ってきていたんです。」与乃登「はぁ、これはこれは。元気が良いでは済みませんわな。」奥さん「そうなんですよ。まが玉って先生がおっしゃったのを聞いて、隠し持っていたのを思い出したんです。」与乃登「なるほど、縄文のお方はそれを探しに来ておられた。」奥さん「全員怪我でしょう?あんな物を持ってくるから。あわてて全部出させて、返してきたんです。もう、かっこ悪いったらありゃしない。」与乃登「まぁ、ねぇ。男の子だからねぇ。」奥さん「いえ、幽霊ぐらい、良いんですよ。しかしね、怪我は困るんです!それが、返したのに一番上の子がまた、骨折したんです。まだ何か祟りでしょうか。」与乃登「まだ、お怒りですかねぇ。ま、視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。すぐに、縄文の女王様は現れた。相変わらず、じーっと、こちらを見て「まが玉」とだけ言った。うーん、まだ気が済んでいない様子だな。ひょっとして、一番上の子はまだ、まが玉を持っている?あー、可能性があるな。与乃登「奥さん、上のお子さん、ひょっとして、まだ、まが玉を持っていませんかね。」奥さん「えー、そうですか?いえ、そうかも知れません。そういう物大好きですから。」与乃登「また、骨折をしたのなら可能性はありますね。」奥さん「わかりました、とっちめてきます!」奥さんはあわてて帰って行かれた。そうして、電話が鳴った。与乃登「どうでした?」奥さん「先生の言うとおりでした。一番大きくてきれいな色をした、まが玉を隠し持っていました。」与乃登「なるほど。お宝ですな。」奥さん「そーなんですよ。お宝だから渡さないって聞かなくて。もう、本当に。ドロボウよって、叱りたおしてようやく返してきました。」与乃登「それはそれは、ご苦労様でした。」奥さん「もう大丈夫でしょうかね、祟りませんか?」与乃登「ちょっと待って下さいね。」与乃登は祈念に入った。与乃登「大丈夫みたいですね。」奥さん「あー、よかった。また、怪我でもされたら大変ですし。」与乃登「は、は、は。痛いのは自分持ちだから、良い経験になったでしょう。」何でも持って帰ってくる物ではない。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/