不倫の呪い
与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。やつれた表情の女性が友人に呪いをかけられたと言ってご相談にお見えになりました。与乃登「それは大変ですね、何か呪いをかけられるような心当たりでも?」女性 「はい、実は私は小さなショップをしていまして、そこへアクセサリーを作るのがとてもうまい男の子が出入りしているんです。あ、男の子といっても二十歳過ぎですが。」与乃登「雑貨屋さんでしたね?」女性 「そうです、女性のアクセサリーも扱っています。この前、キャンペーンに人手が足りなくて短大の時の友人を呼んで手伝ってもらったんです。」与乃登「その女性に呪われている?」女性 「はい、彼女がその作家の男の子を気に入ったんです。それだけだった良かったんですが、私とその男の子がデキていると勘違いしてしまって、大変だったんです。」与乃登「勘違いで呪いですか。」女性 「そうなんです。でも、私も彼女も結婚して家庭のある身なんですよ。何度言っても聞き入れてくれなくて。」与乃登「それは困りましたね。」女性 「はい、でも、本当の被害は、違うんです。もちろん、メールや留守番電話に嫌がらせはあるんですが、うちの近くに神社があるのですがそこでわら人形を打っているって、別の同級生が目撃したらしいんです。」与乃登「それは物騒ですね。」女性 「せんせい、もう怖くて怖くて。何とかなりませんでしょうか。」与乃登「わかりました。視てみましょう。」早速、神前に座り、霊視に入りました。すると視てきたものは、この女性の呪う姿だったのです。はて、おかしい。友人の呪いのはずだが。しかし、話に嘘はないはず。なぜだ?与乃登「つかぬ事をお聞きしますが、この呪いについて何もされていませんよね?」女性 「あのぉ、やはりお話ししなくてはなりませんか。」与乃登「お話いただかなくては対処の方法がありませんが。」女性 「実は、ここに来る前、あるお寺に行き相談したのです。そうしたら呪い返しにわら人形を打ちなさいと指導されました。」与乃登「えぇ!なんですって。罰当たりな。」女性 「彼女に子供を殺すと言われて、仕方なく。」与乃登「なんということを。」女性 「あのときは我が子がやられる前にやり返さなくてはと必死だったんです。でも、先生、信じてください。この話は本当なんです。」与乃登「でも、何の解決にもなりませんよ。」女性 「はい、怖くなって、それで先生にご相談を。何とかなりますでしょうか。」与乃登「そうですか。なんと因果な。あなたがしたことを理解したのなら、呪いほどきをしてみましょう。でも、覚悟が必要ですよ。」女性「わかっています。娘が無事ならばかまいません。」長い祈祷に入りました。その結果はまた明日の報告と言うことで。