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カテゴリ:小姐和中年男的其后
2006年、新しい年が明けた。
昨年11月に事務所を都心から移し新たな気持ちで起業2年目を迎えた。 その日も、小生は新年の挨拶のため顧客回りをしていた。 山手線、時間帯もよるが15時頃は比較的に空いていた。 そこに一本のメールが携帯に入ってきた。 『久しぶり、元気?』 それはC絵からであった。 小生は恐る恐るメールを開いた。 なぜならふたりは半年前に終わっている。 それが原因でもないが、小生も事務所を移し新たなスタートを切っている。 「なんだろう?」 小生は心の中でつぶやきながらメールを開いた。 『ふ~よん、元気?本当はふ~よんに頼めることではないのだけれど、昨年から自動車学校に行っている。仮免許は取れたけど本免許落ちた。後、1ケ月しかないから今度の土曜と日曜に練習に付き合ってくれませんか?良かったら車も貸してほしい。勝手でごめんなさい。』 風の噂ではC絵が自動車学校に行っていることは聴いていた。 しかし、相変わらずである。 突然、居なくなったかと思えば連絡もせず戻ってくる。 今度は免許?? いい加減にして欲しかった。 小生は無視した。 電車はやがて新宿に到着。 急いで私鉄に乗り換える。 すると、また胸のポッケの携帯がゆれた。 見てみるとC絵からの着信であった。 小生は慌てて乗りかけた電車から降りホームで携帯を開けた。 C『もしもし、ふ~よん?久しぶり…元気?』 ふ『うん、ひさしぶり、元気だよ!C絵は?』 C『うん…元気』 ホームに発車のベルが鳴り響き電車のドアが閉まった。 C『あッ、電車?』 ふ『うん、乗り遅れてしまった…』 C『ごめんなさい…』 ふ『うん…』 C『・・・・』 小生は気持ちとは裏腹に話し振りはおとなしかった。 ふ『メールの件でしょ?』 C『迷惑だったらいいの…』 ふ『迷惑じゃないけど…』 C『じゃ、いい?土曜日と日曜日の2日間?』 ふ『土曜だけじゃだめ?』 C『う~ん…ありがとう土曜日だけでいいから…』 ふ『分かった!じゃまた後からメール入れる』 C「ありがとう!!待ってる!」 本当に相変わらずである。 小生がどんな気持ちでいるかなんてお構いなしだ。 惚れた弱み… しかたない… 【あとがき】 『小姐と中年男の五年間』の続編です。 とうとうはじめちゃいました! 今回も"事実"ですが「小説」として読んでください!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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