|
カテゴリ:電影
SAYURI
【製作年度】 2005年 【製 作 国】 アメリカ 【上映時間】 146分 【監 督】 ロブ・マーシャル 【製作総指揮】スティーヴン・スピルバーグ ゲイリー・バーバー 、ロジャー・バーンバウム 、ボビー・コーエン 、 パトリシア・ウィッチャー 【原 作】 アーサー・ゴールデン 【脚 本】 ロビン・スウィコード 、ダグ・ライト 【音 楽】 ジョン・ウィリアムズ 【出 演】 チャン・ツーイー(1979年2月9日生/中国・北京) 渡辺 謙(1959年10月21日生/日本・新潟) ミシェル・ヨー(1962年8月6日生/マレーシア) コン・リー(1965年12月31日/中国) 役所広司 、桃井かおり 、工藤夕貴 、大後寿々花 、ケネス・ツァン 、ツァイ・チン 【ストーリー】 貧しい漁村に生まれた千代は、貧しさゆえに9歳のとき花街の置屋に売られた。そこには、千代と同じ境遇のおカボ(工藤夕貴)という少女と花街一の売れっ子芸者・初桃(コン・リー)がいた。親から引き離された寂しさ、下働きの辛さ、初桃の冷たい仕打ちなど9歳の少女には過酷な日々の連続であった。それでも、千代はおカボと一緒に芸者になるため芸者学校には通うことはできた。そんある日、千代は初桃から、千代と一緒に遊郭に売られた姉がたずねてきたことを聞く。必死に居場所を初桃に聞く千代、初桃はなんでもいうことを利く条件で居場所を教えるのであった。ある夜、妹芸者と酔って戻ってきた初桃はライバル"芸者の中の芸者”と言われる豆葉(ミッシル・ヨー)の着物を盗んできていた。初桃は千代にその着物に墨を塗り傷つけさせ、豆葉に返しに行かせる。豆葉の着物を傷行けたという濡れ衣を負わされた千代は置屋の女将(桃井かおり)から酷い折檻を受ける。同時に着物の弁償代として多額の借金も負わされる。それでも、姉に会いたい千代は初桃のお座敷の付き添いの合間を見て姉に会いに行く。そして、姉と待ち合わせて逃げる約束をする。しかし、またもや初桃の妨害を受け失敗、屋根から落ち骨折負うのであった。そんな千代に待ち受けていたものは、両親の位牌とさらなる治療代の借金であった。すべての希望をなくし多額の借金から芸者学校に通うこともできなくなってしまった千代には下働き以外はなにも残ってはいなかった。縁日の日、途方にくれ橋の上で一人立たずむ千代、そこに立派な身なりの紳士が声を掛けて来る。「こんな良い日和に泣いてちゃいけないよ。」会長(渡辺謙)と呼ばれるその男は千代にカキ氷と涙を拭うハンカチ、それに千代には大きすぎるほどのお小遣いを渡すと、連れの芸者と去って行った。この"会長”との出会いが千代の心に希望の灯を灯すのであった。「芸者になれば会長さんにもう一度会える」千代は芸者になりたいと願うようになるのであった。 15歳になった千代(チャン・ツーイー)に思いがけない転機がやってくる。あの豆葉が千代を芸者として育てたいと申し出をしてくるのであった。訳も分からず豆葉の妹芸者として稽古・修行する千代、そして厳しい指導と豆葉の愛情で短期間で芸者"さゆり"と変貌していのであった。そしてついに千代は芸者"さゆり"として豆葉とともに"会長"と再開するのであった。 チャン・ツーイーの隠れファンの小生としてはぜひ見てみたかった作品でした。 思いがけず先日、やっと見ることが出来ました。 感想はひとことで「センチ!」です。 話の内容としては貧しい少女のシンデレラストーリーですが、その中身は"花街"と言う日本でもタブー視されている世界を描いたということが注目すべき点ではないかと思います。 この『SAYURI』では出演者の女性のほとんどが日本人以外の女優を起用している点でいろんな物議をかもし出したことでも有名です。 確かに、日本人と体系の違う女優さんが着物を着るので、ちょっと異質な感じはします。 さらに、アメリカ映画ということで宴会のシーンや"さゆり"のお披露目式(踊り)などが、いわゆるハリウッドのミュージカル風になっているのが気に入りませんが、チャン・ツーイーは可愛いです。 そして、この映画を見て分かったことがあります。 「芸者は遊女とは違う。踊りや三味線、小唄などの芸を見に付け、教養や会話術を身につけた見た目も美しい一種の美術品というべき女性。」 であるということです。 芸者は別に「芸妓さん」と呼ばれます。 中国語では「芸伎」と書くらしいのですが「伎」は芸術、技術の専門家を意味していて、くしくもチャン・ツィイーが『LOVERS』で演じたような、音楽と踊りで男性客をもてなすことを職業とする女性のことを意味するらしいです。 一方、日本語の「妓」になると漢字的には売春婦を意味するらしく、多くの人は故意ではないにしろ(過激な国家主義者の場合は故意にですが)間違って使用しているようです。 それに、この映画は原作はアーサー・ゴールデンとなっていますが、その元というか"さゆり"と言う実在の人物「坂本千代」さんの半生であるということは知りませんでした。 坂本千代さんは「私と幾人かの男性が、この世を去ってから執筆」という条件をアーサー・ゴールデンに出していたようです。 とにかく、個人的には『面白い』というより"心に重く残った"作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月03日 01時57分26秒
コメント(0) | コメントを書く
[電影] カテゴリの最新記事
|