中近東の人々について
『トルコで私も考えた』高橋由佳利著 で読むまで、私はトルコの人とアラビアの人は同じ人種だと思っていたのです。人種的には全く違うと言うことを読んで、目からウロコが落ちました。ハーレクイン読んでも、その辺のことは全く書いていないのですよね。まあ、ロマンス小説にリアリティーを求めると言っても、どこまで求めたら、よいのかよく分かりませんが。確かにトルコ語とアラビア語はことなるでしょうし、人名辞典等調べてもアラビアの名前とペルシャの名前、アラーの99の美名など、似ていても違う発音の名前もあるようです。アラブ人おもにアラビア半島や西アジア、北アフリカなどのアラブ諸国に居住し、アラビア語を話す人々。7世紀にムハンマドによってイスラム教が開かれ、中東を中心に勢力を拡大しました。日本においては「中東に住み、イスラム教を信仰する民族」として捉えられ、「アラブ人=ムスリム(イスラム教徒)」、「全てのアラブ人はムスリムである」との認識が広まっています。シリア人、パレスチナ人、エジプト人、マグリブのアラビア語系住民、黒人である人々を含むスーダンのアラビア語を話す人々もアラブ人と思っている場合もあります。アラブ人の国々アラブ首長国連邦,アルジェリア,イエメン,イラク,エジプトオマーン,カタール,クウェート,サウジアラビア, シリアスーダン,チュニジア,西サハラ,パレスチナ, バーレーンモロッコ,ヨルダン,リビア,レバノン トルコ人アナトリア半島とバルカン半島の一部に居住し、イスタンブル方言を公用語・共通語とするトルコ語を話す人々のことです。トルコ共和国の主要構成民族であり、そのほぼ全てがムスリム(イスラム教徒)人口は5000万人以上で、トルコの他ブルガリアやギリシャ領のエーゲ海の島々など東ヨーロッパにも居住しています。また、西ヨーロッパに出稼ぎのため移住した者もかなりの数にのぼり、ドイツを中心に数百万人が住んでいるそうです。そのほとんどは、オスマン帝国の支配下でトルコ語を母語としていたムスリムの子孫。アナトリアのトルコ系の言葉を話すムスリムの人々をまとめて「トルコ人」と呼び、彼らの属すオスマン帝国を「トルコ帝国」と呼んだのは、ヨーロッパなどの帝国外部の人々です。オスマン帝国時代には、東ローマ帝国時代から小アジア・バルカン半島に住んでいたギリシャ人やアルメニア人、スラヴ人などとの混血が進んでいます。顔立ちが似ているのは、そのためなのですね。つまりは、アラブ人≠トルコ人ということです