カテゴリ:セールスレップ
更に昨日につづき・・・
というわけで、本日のタイトルは、 『入り口事業としてのセールスレップ起業を考える』です。 ========================================================== 職業選択の自由としての起業志向のワナ ========================================================== ここ数年、起業ブームが続いています。もっと正確に言えばこの流れ は今後ずっと続くのではないかと思います。 もういい加減に多くの方が悟ったんだと思います。学歴だの大企業に 所属していることが何の意味もなさないことを。 中学を卒業したら高校に行かなければならない、高校を卒業したら 大学に行かなければならない、大学を卒業したら就職しなければなら ない。この『~しなければならない=must』という暗黙知自体が崩壊 している。時代は『must』ではなく『can=~することが選択肢の一つ としてある』だ。 自分の仕事は自分で決めるとはいっても、現実はそうではない。 正確には決められているという方がほとんどだ。 そんな時代を自らが主体的に選択権者として自分らしい仕事、自分 らしい自己実現のあり方を目指して起業を志向する方が増えている。 そんな社会的背景にもかかわらず廃業率が開業率を上回る状況を 憂慮して、国は起業を促す土壌を最低資本金規制等の法整備の観点 から後押ししている。 とはいえ、現実はそんなに甘いものじゃない。起業家を志向する多くが 何か新しい事業をこの世に産み出したいと考える。しかし、開業後思わ ぬ事態に遭遇したり、そもそも実需がなかったりして、事業そのものの 中身が全く理解されずに、その多くは生みの苦しみを経験することなく 廃業に追い込まれる。 ========================================================== オリジナル事業創出前のトライアルとしてのセールスレップ起業 ========================================================== そこで、今後何か事業を生み出し、起業したいと思っている方々にぜひ お勧めしたいのがセールスレップ起業だ。位置づけとしては、本格的に “事業を創出する前のトライアル”と考えて頂ければ分りやすいだろう。 一般的に言って起業を志向したときに、最もその障壁になるものは? との問いに多くの方はお金や人脈、ノウハウよりも、まずは起業ネタが ない、と答えるだろう。実際に私もこれまで数百人に及ぶ起業志望者に 出会ってきたが皆一様にネタがないという。 しかし、運良く事業ネタが見つかり、いざ起業しようという段階になって まず大概の人が陥る過ちは、その事業なり商品やサービスに果たして 本当にお金を払う人がいるのかどうか分らないのに思い込みで始めて しまうことだ。 そんな過ちに陥る前に売れるものなのかどうかを起業家としてのセンス を磨くことが出来るのがセールスレップのいいところだ。 商材は自分の目で選択する事ができ、顧客ターゲットはもとより、売り方 やマーケティング、チャネル設定も全て自分で設定し実践することが できる。いきなり思い込みの事業を始めてしまい、売れませんでした、 では場合によっては再起不能に陥ってしまう恐れがあるという、そんな リスクを回避できるからだ。 また、この世に未だ存在しない全く新しい商品やサービスなどという幻想 は、実需を伴っていないか、あるいはそもそもコスト構造などを理由として 事業として実現不可能なものである可能性が高いわけだから、仮にもし 自分が考える商品やサービスでそれに近い商材に出会ったならば、挑戦 してみればいい。一種のテストマーケティングとして取組むことがほぼ リスクフリーで可能なのだ。 そうして認知度が低く新規性の高い商材を販売する際のマーケティング 手法、顧客とのコミュニケーションや商材の見極め方、チャネル構築方法、 販売ノウハウなどを蓄積したり、直接顧客の声を吸い上げて、いざオリジ ナル事業を創出するという際にその経験をうまく反映させることができれば 失敗確率をぐっと引き下げることが可能になる。 昨日紹介したサイバーエージェントも、もともとはセールスレップだ。 その圧倒的な営業力を背景に、様々な商材を自社に取り込み、売れる ものとそうでないものを見極める眼力とセンスを磨き、その後取扱い商材 を参考にしてオリジナル商材開発を行った。セールスレップで上場して しまったと言っても過言ではない。 起業は常に失敗のリスクがつきまとう。少しでもそのリスクを軽減する ためにセールスレップ起業を検討してみてはいかがか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月20日 13時22分35秒
|