化粧力と具現力
一流といわれる企画書をみると確かに分かりやすくて的を得てるなぁと感心する。企画の専門会社とでもいうべき企業さんと折衝する機会がここのところやたら多い。が、やっぱりしっくりこない。具体的に成功裡にまわしていく為の勘所に関する質問をすると、とたんにカラっきしになってしまう。これはいったい何なのだろう。大手の超一流といわれるメーカーの販促部でも同様のことを感じることが多い。有名なCMのコンセプトストーリーの裏話や企画書などを見ると、すごいなぁと感心するんだけど、実際のアウトプットを見てみると、全然そんなことを感じなかったりする。ブランドストーリーに関してもそうだ。このブランドにはこんな素晴らしいメッセージが込められているのか、と感心する。だけど、やっぱりそんなことは実物からは汲み取れない。もちろん全部が全部じゃないけど、そう感じることの方が圧倒的に多いように感じる。何なんだ、これは。とても違和感を感じる。コンセプトやメッセージは形がない。だからこそ形に落ちたとき、いや、落とすのなら徹底して一致させなきゃならないんじゃないかな。当たり前だけど、これからのマーケッターは化粧力だけじゃなく、具現力が問われることになると思う。その点、ちっさな企画会社なんかの方が遥かに具現力が高かったりする。限られた予算で最大価値を生み出す方法を具体的且つセンスよく分かってたりする。でも、大手のような化粧力が足りなかったりするんだよね。すべてはバランスに尽きますね。