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カテゴリ:映画の話 『ヤラワ行』
観ました!(私信) 日本人が最も知らない戦後のヒーロー“力道山”の真実を描く問題作でございます。…が、韓国製作の映画でございます。同時にプロレスラー 橋本真也の遺作でもありますね。 主演は、見事な日本語の台詞で演じきった ソル・ギョング 共演に、体の線の細さは目の演技でカバー 中谷美紀 この人、うつむき加減な演技が多い気がする 萩原聖人 苦虫を噛み潰したような演技。でも切れてないっすよ 藤竜也 内容は、時折、アメリカ軍からの空襲を受ける東京で、朝鮮人というだけの理由で言われもしない差別やいじめに遭う若い力士のキン。防空壕で芸子の綾という女性と出会う。 ある日、部屋の横綱・東浪の宴席で綾との再会を果たす。彼女の雇い主で相撲界に多大な影響を持つ“たにまち”の菅野に一目置かれるため、先輩力士を利用し一か八かの決死の作戦に打って出る。見事、狙いは成功し、“力道山”という四股名を手に入れる。 そこからめきめきと実力を付け大活躍。綾をもらい受け、大関は間違いなし!というところまで来たが、朝鮮人であるという理由で昇進を見送られる。酒場で八つ当たりし荒れていたところ、ハロルド坂田という日系レスラーにいさめられ、決死の覚悟でレスリングジムに乗り込んだ力道山。プロレスの懐の深さに感銘を受け、菅野の顔に泥を塗ることを承知で相撲界に見切りをつけ、アメリカへの武者修行に出かける。 戦後の混乱期、屈強なアメリカ人レスラー相手に立ち向かう力道山の姿は、戦後復興への道を歩む日本に勇気を与え、国民的ヒーローとして受け入れられ、空前のプロレスブームを巻き起こすのだが…。 まさに『栄光と挫折』。見事に実在のヒーローの悲哀を描いた作品でございます。ただ、惜しむらくは、時折、日本語の台詞が雑になっちゃってるところ。きっと予算と時間が足り無かったんでしょうが、仮にも“戦後最大のヒーロー”を描くワケですから、もうちょっと辛抱できなかったものかと…。 3ションペン 2デンゼル 3デニーロ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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