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カテゴリ:映画の話 『ヤラワ行』
なかなかエグい映画でございます。『ブラジル』にも通じるものがありますね。とても面白い映画です。
主演は、次期ジェームズ・ボンドと噂が絶えない ジュード・ロウ 共演は、どう見ても気のいいおっちゃんにしか見えない フォレスト・ウィテカー 内容は、近未来の世界、人々は、人工臓器のめまぐるしい発達によって“生体間移植”のリスクを負わずに臓器提供を獲られるようになり、病気に対して安心で安全な暮らしを手に入れていた。 その人工臓器の大手メーカー『ユニオン』社では、高額な人工臓器の“ローン販売”も行っていたが、誰にでも人工臓器が手に入れられるようになった代わりに、ローンの未払いに対しては強制執行もいとわないといった非道な側面も持ち合わせていた。 そのローン未払い者に対して人工臓器を強制回収するのが『レポ・メン』と呼ばれる取立て屋たち。彼らはユニオン社に雇われ、会社から指示のあった未払い者の人工臓器を強制回収するのが主な仕事だったが、悪質な未払い者には自己判断で強制執行をすることも出来た。 レミーは、相棒ジェイクと共にユニオン社でも屈指のレポ・メンだったが、安定した仕事を望む妻のため引退を考えていた。 最後の回収に向かった時、運悪く機械の故障で事故に遭い、目覚めたのは病院のベッド…彼は瀕死の重傷を負い、否応無しに人工心臓に繋がれていたのだ! 生きるためにユニオン社と契約せざるを得なくなったレミーに待ち受けていたのは、ローンの返済と離婚、急に訪れた悪夢のような生活とレポメンとしての恐怖…やがて未払い者となり、ついに『追われる側』となってしまうレミーに待ち受ける運命とは… よく出来た脚本とスリリングな展開、後半からの先を読めない急展開、ロバート・ロドリゲス監督のような血飛沫舞い散る派手な戦闘シーン、アングラ映画さながらのサディスティックなシーンもあったり、痛くて切なくて美しくて怖くて不条理な世界を、曇ったフィルターを掛けて見せる近年稀に見る“秀作”だと思います。 賞は獲れないでしょうが、素晴らしい映画だと思います。フォレスト・ウィテカーの表情が素晴らしい!(エヘ) 4ションペン 4デンゼル 4デニーロ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 16, 2010 10:03:36 AM
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