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カテゴリ:文学
和歌の本流は自然に対する過剰な移入のあまり、感情を放
棄するほどの自然移入へと至っている。自然の景物に自然を 深くえぐろうとするあまり、日常の感性から離れ、「高情」という 特別な情感表現を中心に据える価値観へと歌心が変化してい った。現実と離れ、ラジカルな歌の世界が新たに形成されたとも いえる。 歌の成立には、自然を心の一部として考え、心を直接には 表現できず、目に触れる自然の手応えのような物が自分の 心として納得できたときに、歌謡として表現できたと言える。 万葉末期頃には心と向き合うことが出来るようになり、表 現された和歌との心の対峙から、自然が一人歩きはし始め、 和歌に現れた表現された自然が、心を写すための手段として 使われだしたと言える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年05月14日 18時20分44秒
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