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カテゴリ:文学
どうか 聞いてください
このたった一つの願いを どうか助けてください このたったひとつの命を 第一章 子供の命 あなたには物言えぬ幼児の 心の言葉を聞き取れますか あなたは知っていますか あなたの傍らで黙ってあなたの言葉を聞いている 子供の俯いた顔を あなたは知っていますか あなたの態度が子供の心を壊すだけではなく 厚い心の壁を作ってしまい 自閉していまうことを 痛みを与えられると 子供は自分の心の世界を壁で囲いだし 防衛しようと孤独な世界に引きこもる不幸を負わされます だから 子供に極度の恐怖感や 暴力的な苦痛を加えてはいけない それは 本人が成長したとき 必ずあなたに戻されてきます 冷酷な子供自身の暴力や他人への暴力や 時には多重の部屋を持つ特異なな子供にまでなるかもしれません いつもの朝 元気に子供が家を出ていく 送り出す親も毎日の日課として笑顔で別れる 昨日 遊園地で乗り物に夢中になり 笑顔一杯に大きな叫び声をあげていた子供の成長に 思わず自分が笑顔になれたことや 昨日 登校斑で先頭の男の子が速く歩くのに付いていけないと 泣きべその我が子の話を聞き さっそくその子の親と話し合ったり 昨日 初めての発語に親の方が大騒ぎをして記念の写真を 我が子を真ん中にして撮影したり 昨日 幼稚園の園長先生にほめられたことを 顔を紅潮させて報告する 我が子の真剣な目つきに 聞き入りながらも 嬉しさを堪えたり 昨日 一緒に子供とお風呂に入り この喜びはいつまで続くのかなと ふと 我が子の成長を親として受け止めてみたり 昨日 食後に「ごちそうさま」と はっきり大きな声で言えなかったから 注意した自分が 子供のために ちゃんと挨拶しようと言い聞かせたり 昨日の毎日の出来事は すべて 我が子が成長し 大人になっても 社会に出たときに 困らないようにとの親心で 自分なりに精一杯の子育てを考えながら 授かった我が子との成長を見つめて 一緒に暮らしている今を満ち足りた思いで納得していた めくる思いのアルバムは 一枚ずつが自分の喜怒哀楽の感情の全てであり 成長は死んでしまうためではなく 未来へと進んでいく過程だと思えていた もし あなたが凶器を使うことで通りかかった 子供をあやめたり 酒酔い運転でハンドル操作やペダル操作の ちょっとしたミスが ある 見ず知らずの子供の命を奪ったとしたら その子供が 不意に死を迎えることになることを 親の悲痛な思いが どれほどのものになってしまうのか 想像できないことでしょう もし 我が子がいるとして もし あなたが 目に入れても痛くない程 我が子を大切に育てていたとしたら あなたは どう思いますか ひとりの子供には 親の思いが 何千倍も詰まって居るんです また あなたは それに負けないくらいの 思いをつぎ込むべきです 溺愛や我が儘が行けない子供にしてしまうと思えば 話し合えばいいのです ただ 幼児だとしたら とてもひ弱く か細く まるで心までもが柔らかい乳状にできているから もっと 大事にしてあげると良いのです 言うことを聞かないからと大人の力で叩いたり まるで人形のように壁に投げつけてはいけない 大切な心も命を そのために全て失ってしまうから 自分の感情をコントロールすることを学びなさい 良い子に育てるために親として今までの自分を変えなさい 命を受けたときから その命はその子自身のものです 命を渡したときから その命はその子の固有のものです 良い子に育つように 親として最大限の努力を捧げなさい その努力を誰も否定することはありません 精一杯の愛情を 我が子に注ぎ込むのです きっと 必ずその行為は自分に最高の宝物として 後からあなたの元に届くはずです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年01月22日 00時03分38秒
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