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カテゴリ:文学
善と悪の識別は、善があるだけでは その善が善であるかの識別ができず、
悪があるだけでは、その悪が悪であるかの是非すらも識別できない。 善と悪との対比で、一方が善、他方は悪といった識別ができるようになる。 無論、善とか悪を決めるのは、価値の意味づけによる。それは自己確認の強度が決めるのでなければ、多数決や「真理という普遍性」でもない。真理という普遍性自体が、すでに価値の意味づけを持っているからだ。つまり、普遍的な真理などというものはなく、であるが故に、真理は塗り替えられてしまうのだといえる。 nuderstandという英単語がある。underは下という意味だと、下に立つことになる。それが、なぜ理解するという意味に拡張されたのか。古英語では接頭語のunderは「~の下」、以外に「~の間」という意味がある。つまり、understandは「間に立つ」といういうことになります。つまり、たとえば善と悪の間に立つことで両者が初めて識別されることになり、「分かる」、「知る」、「理解する」といった意味がでてきたと考えられます。 understanding に「調和」や「強調」といった意味があるのは、古英語からきている派生的な意味だと考えられます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年03月13日 16時48分16秒
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