玉三郎蘇州公演と20万アクセス御礼
にほんブログ村昨夜20万アクセスを超えました、皆様ありがとうございます!玉三郎丈は13,14日に昆劇合同公演に出演、それに先立ち蘇州大学、南京大学を訪問し、講演を行った。昨年の南座の初日と楽を鑑賞出来たのは幸せでした。「楊貴妃」は好きな演目ですし、昆劇では歌唱まであり夢のような舞台です。この舞台が5月からのシネマ歌舞伎で上映されるようです。「牡丹亭」の拙ブログはこちらお芝居と蘇州語での歌唱は素晴らしい舞台でした。あの綺麗な新人俳優さんも出演されているのでしょうか。紅娘の観劇記さん、中国側俳優紹介http://hongniang60.cocolog-nifty.com/top/2008/03/post_4433.html坂東玉三郎 江南地域の大学を2度訪問、芸術人生を語る以下は引用です。 3月6日、坂東玉三郎は蘇州で初めて蘇州大学を訪問し、大学生との交流を行なった。3月9日には南京に行き、南京大学で二回目の講演を行った。二回の講演で彼は、聴衆と昆曲に対する楽しみ方や、芸術に対する彼の考え方を語り、聴衆に歌舞伎界の大御所としての風格を感じさせた。講演を聞き終わった学生たちは口々に、坂東玉三郎はとても親しみ易くてチャーミングであったと絶賛していた。 昆曲と歌舞伎の衝突点を身を持って表現して見せる 坂東玉三郎は一再ならず、舞台化粧も舞台衣装も着けず、こんなに多くの聴衆の前に立って講演する勇気はとてもなかった、と強調していた。このため多くの熱心な学生との交流に対して坂東玉三郎は一問一答の形式を取り続けた。それと言うのも、彼が小さい頃より歌舞伎を習う際は、先生と一対一で行って来ており、こうして鍛えた才能が大観衆の前に立つ勇気を持たせてくれるからだ、とのこと。二回の講演で「恥ずかしい」と言う言葉をよく使ったいた。 しかしながら、正真正銘の歌舞伎の大御所は自分の弱点を克服し、新しい挑戦に立ち向かう姿を示すことで、坂東玉三郎は我々に彼の勇気を見させたのかも知れない。 南京大学の学生が昆曲と歌舞伎の衝突する点を尋ねたり、蘇州の科文センターの中である人が「坂東先生、昆曲と歌舞伎の衝突(違い)を演じてもらえませんか」と頼んだ時にも彼は婉曲に断りもせず、「ちょっと考える時間をください」と言って、ほんのわずかの時間で、化粧も衣装も着けずに彼は、一生懸命に素早く主役の役柄に入り込み、多分こうだろうと、演技して見せ、観客の要求に答えようとする勇気があった。 彼は観客に向って、歌舞伎と昆曲の舞台の上の立ち姿の違いを演じ分けて見せたり、ついでに『牡丹亭』の中で牡丹を眺めたり、牡丹の匂いをかいだりする一連の動作を演じたり、 最後に牡丹を優雅な手つきでポイと捨てたりする仕草で観客を大笑いさせたりしていた。 彼はまた、劇中の古典の少女の主役を現在に蘇らせることまで実演して見せた。 「伝統的な作品を軽率に現代版に変えることは不謹慎だ」 学生がどのようにして古典作品を現代版にアレンジしたのかと尋ねた時、坂東玉三郎は、古典作品を軽率に現代版に変えることは不謹慎だ、と答えた。彼は、自分が脚本を書いた歌舞伎版『楊貴妃』には20年余りの歳月と懸命な推敲が必要であったと語った。現在の昆曲『牡丹亭』は一幕が十五分の上演時間であっても、その背後には6ヶ月の練習時間と大変な苦労がある。『驚夢』と『離魂』には一年を使い、『遊園』は去年の9月から練習を始めて今年2月に終わったばかりである。しかも『写真』の幕に到っては今年年末にはどうにか終わらせたい、とのこと。 坂東玉三郎は、私は歌舞伎の要素を昆曲『牡丹亭』の演技の中に入れようとしているのではない、と何度も強調し、昆曲の保護と発展について話が及ぶと、一方では芸術を保護すべきだとし、又一方では寛容なこころを持つべきだ、と語った。 「古典芸術は時代の変化に対し慎重な態度が必要である。新しい作品を作るとき、芸術の真髄を壊してはいけない」と話した。彼は、蘇州昆劇院の俳優たちに歌舞伎の『楊貴妃』を教えたいということを明かした。