|
カテゴリ:グットな人
中学二年生のときの作文に、こんな風な文章を書いた男がいた。
”オリンピックに出場して、メインポールに日の丸を揚げながら”君が代”を聞きたい。 そして、柔道のすばらしさを世界の人々に広げられるような仕事がしたい。” 山下泰裕だ 彼は、1977年の10月から、1985年の4月まで”一度も負けなかった” 実に203連勝、全日本柔道選手権9連覇。 史上最強という言葉は彼のためにこそある。 昨年、 朝青龍のサッカー問題で、メディアが朝青龍を大バッシングしていた時期。 山下の言葉。 いつの時代も、若者は大人の鏡です。 もしも、朝青龍という若者に”横綱の品格”が足りなかったというのなら、 それは、私も含めた日本人の大人たちが、若者に”品格”を求めてこなかった 結果だと思うのです。 朝青龍が大変な努力家だということは、だれも否定できないと思います。 力士にしては、小柄な彼が横綱になるのは、並大抵な稽古では無理だったはずです。 日本の言葉を覚え、相撲部屋のしきたりに慣れるのにも大変な苦労があったでしょう。 そんな逆境をはねかえし努力を重ね横綱になった。 ところが、横綱になった途端、世間は突然、”お前には品格が無い”という。 それまでは、勝ちさえすれば称えられていたのに。 山下は言う。 ”品格”の必要性には、私も賛成します。 しかし、品格は、横綱や会社の上司になったからといって 急に身につくものではありません。 ”品格ある横綱”の教育は、相撲部屋に入門したときから始まっています。 駆け出しのときは、”成績さえ上げればいい”と言っておきながら、 トップ営業マンになった途端、”どうもお前には品格がない”といわれては、 戸惑うのも無理は無い。 昨年、山下は、両国国技館で、十両以上の関取を前にこんな話をしている。 心技体を磨き、頂点を目指すことは素晴らしい。 だが、試合の勝ち負けが人生の全てではない。 現役を退いた後の人生は長い。 我々にとって何より大切なことは、 ひたむきに勝利を追い求める”プロセス”を通じて、人間として成長することです。 そして、人生を豊かにし、人生の勝利者になることなんです。 現役時代、一度も負けなかった男の言う、 勝ち、負け、の結果より”プロセスが大事”だというセリフ。 だからこそ、彼は、 結果を出し続ける事が出来たのではないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.10 00:26:00
コメント(0) | コメントを書く
[グットな人] カテゴリの最新記事
|