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カテゴリ:グットな人
福島孝徳という男がいる。
彼は、いままで20,000人の命を救ってきた。 海外からは、”神の手を持つ男”と呼ばれている。 彼は、脳外科医だ。世界で初めて内視鏡を使い脳の診断を行い、、 様々な病気の原因を解明した。 頭に数センチほどの小さな穴を開け、顕微鏡を巧みに使いながら、脳腫瘍を切除し縫合する 鍵穴手術(キーホール・オペレーション)を考え出した男。 年間、900件にも及ぶ手術を手がけてる。蛇足だが1年は365日しかない。 彼は、鍵穴手術を確立するも、当時の日本の医学会は、実践ではなく、論文数と人脈が 支配する世界だった。彼は、日本に見切りをつけアメリカへ行く。 そして、アメリカで認められる。 ”神の手を持つ男”、”侍ドクター”といわれ、 アメリカ脳外科の最高峰、デューク大学の脳神経外科部長に就任する。 以前、テレビで33歳の主婦の延髄近くに出来た腫瘍を取り除くシーンは圧巻だった。 延髄付近は、呼吸中枢をはじめとする、神経系統のセンターがあり、 この部分は、だれも触れたがらない神の領域と呼ばれている箇所だ。 医学の常識では、ここに腫瘍が発生したら、もはや手術不可能な場所と言われていた。 しかし、神の手を持つ男は挑戦し、難手術を成功に導く。 映像では、患者は一週間後に、みごとに立ち上がって病院の廊下を歩いている姿があった。 電子顕微鏡に映し出されるわずか2,5ミリの鍵穴の中で行われる一本、一本の神経との 格闘は、想像を絶する映像であった。 なによりも感動したのは、誰からも見放された患者が、まだ33歳の若さだということを、 周囲のスタッフドクター達に、福島医師はなんども、なんども、言い聞かせていた。 ”真剣にやってもらわねば困る!”と叱責しながら顕微鏡を覗き込む彼の真摯な姿には、 ”神”を感じだ。 何より彼がすごいのは、患者の苦しみを、胸の底から理解しようとし、不可能と思える 手術に立ち向かっていく姿勢であり、技術ではない。 彼が診察し、”無理だ”と言ったら、その患者は確実に死ぬことになる。 彼は、そういうところにいる人間なのである。 彼は、ほほえみながら言う ”わたしは、アメリカで厚遇されているので、世界各国の途上国で行う手術には、 お金はとらない主義なのです。” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.27 09:57:30
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