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カテゴリ:グットな人
その会社の社員たちは、その会社のある町の人々から尊敬されている。
その会社の社員は、スーパーに買い物に行くと、店の入り口から遠くに車を止める。 入り口近くの駐車スペースは、足の不自由な人の止める場所だと知っているから。 この会社、田舎にある会社なので、全社員が車で通勤している。 朝、通勤のため会社の敷地に入ってくる時、全社員が、左折して入ってくる。 右折して入ってくる車は一つもない。 なぜか、右折をすると後続車を止めてしまうことになり、 対向車に迷惑がかかり、無用な排ガスを出すことになり地域に迷惑がかかるためだという。 だから、社員はどんなに遠回りになってでも、左折できるように通勤してくる。 ガソリンが高くなっても、涼しい顔だ。 そして、社長は、工場の前を小さい子供やお年寄りが通るので事故にあうと危険なので 歩道橋を作ってくれるように役所に依頼しにいった。しかし役所は渋った。 すると、社長は行った。”それでは、ぜひ歩道橋を寄付させてください。” 本当に歩道橋を寄付してしまった。 この会社は、今から50年近く前、銀行の管理下に置かれており、 実際には、残務整理的な会社だった。。。一人の男が来る前までは。 一人の男とは、塚越寛。 そして、会社は、48年間増収増益を成し遂げ、 過去、一人のリストラも出したことのないこの会社は、 今、地域に貢献し、業界のトップを独走している。 名前は”伊那食品工業株式会社”。という この会社には”塀”も”門”も”警備員”もいません。 どこから、どこまでが会社の敷地なのかわかりません。 だから、普通に保育園の先生が、子供達を引率してきて、 会社の敷地内の小高い丘で弁当を広げて食べていたりしています。 また、近所のおじいちゃん、おばあちゃんの散歩コースにもなってしまっている。 この会社も日記に書いておかなければいけない会社だと思った。 まさに、日本でいちばん大切にした会社の一つだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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