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カテゴリ:グットな人
伊那食品工業株式会社
この会社が扱っているものは、ハイテクでもナノテクでもない。 ”寒天”です。 業界的には、お世辞にも成長マーケットとはいえない。 現に統計上、全体としては右肩下がり。。。 しかし、この会社は、48年間、増収増益。一人のリストラも出さない。 国内マーケットシェア80% 世界でも15%のシェアを持つ。 銀行管理の整理会社から、世界のトップに駆け上った会社だ。 この会社の”社是”は、 ”いい会社をつくりましょう” この会社は”よい会社”を目指しているのではなく”いい会社”を目指している。 いい会社とは、単に経営上の数字ではなく、会社を取り巻くすべての人々が ”いい会社だね”といってくださる会社のこと。 社員自身が会社に所属することの幸せをかみしめられるような会社。 という意味からきている。 この会社の経営方針は、 ”敵をつくらない”です。 普通は、同業者がいて、見積もりなどで熾烈な駆け引きを繰り返します。 ですが、この会社は、人の不幸の上に成長してゆく会社にはしたくなかった。 自分の会社の繁栄の蔭で泣いている企業や、人がたくさんある現実を よしとしない会社なのです。 喧嘩をしないということは、どういうことかというと、 オンリーワンを目指すということです。 この世に、いままでなかった商品、他社では作れない商品、 それでいて、お客様からニーズとウォンツのある商品をつくり続ければ、 敵など出来るわけがない。 ナンバーワンとかナンバーツーだから敵が出来るわけです。 今朝、文助(うちの社長)と、今年の新米の販売の件で話した。 量販出身の私は、”ノーガードの打ち合いでも勝てる自身はある。” と話すと、文助に言われてしまいました。 ”それは他の部署の仕事です。農家の方に今以上にがんばって頂き、 たとえば、おなじ、はえぬき、ひとめぼれでも、次元の違う米を作って頂き、 それを適正な価格で農家の方から頂き、お客様も、農家も、ともに 喜べるようにしていかなければならないんですよ。” ”今のままでは、農家は生活できなくなってしまう” ”農家がいなければ、米は作れませんから。” ”一本”取られてしまいました。 私を見る文助の目が、”もっと生きてるうちに頭を使ってください。”と 言っているように見えた。 お客様も、農家も、ハッピーになれるモノ。 とりあえず、農家の方と伊那食品の人に話を聞いてヒントを見つけることにしよう。 すぐに近道をイメージしてしまう。。。二流だな。わたしは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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