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カテゴリ:グットな人
48年間、増収増益を成し遂げた会社。。。”伊那食品工業”
しかし、残念ながら49年目で記録は止まってしまった。 理由は、社員が、社長の言うことを聞かなかった為。。。だった。 数年前、テレビや雑誌で”寒天はカロリーが低くてダイエットにいい”などと紹介され 日本中で寒天ブームがおこった。 伊那食品工業は、当然、寒天のトップメーカーですから、全国から注文が殺到しました。 その時、塚越会長はいった。 ”注文はすべて断ってください。これは一過性の流行です。必ずすたれ、 そのあとには必ずいやなことが起こる。そのときに社員を犠牲にしたくない。” 伊那食品工業は、寒天ブームを無視することにしたのだった。 ”ご注文いただいて、どうもありがとうございます。 しかしわが社が一番大切にしているのは社員です。 社員に残業させることはできませんので、せっかくのご注文ですが 今は対応できません。” 日本の寒天シェアの80%を占めるトップ企業が寒天ブームを無視したことで、 寒天は店から消えてしまい、ますますブームは加熱し、拡大してしまう。 伊那食品の現場の営業マンは、お客様が買うことが出来ず、 残念そうに帰ってゆく姿を見てとてもつらかった。 そして伊那食品の社員たちは、社長に言った。 ”商品がほしくて困っている人たちがいるのですから、 応えてあげましょうよ。 社長が私たちのことを気にしてくださっていることは十分わかっています。 私たちはかまいませんから。” 塚越会長は、社員の気持ちを汲んで、自身の方針を180度転換し、 伊那食品は増産をすることにしたのだった。 案の定、寒天ブームは塚越会長の予想通り、翌年には去っていた。 翌年、社員はよくがんばったが、49年連続には、少しだけ数字が足りなかった。 伊那食品工業という会社を、よくあらわしているエピソードを最後に一つ紹介したい。 伊那食品の工場見学にこられた団体バスに乗車していたガイドさんの話。 バスガイドさんは、待っているあいだ、トイレに行きたくなってしまった。 バスガイドさんはトイレをお借りしようと、玄関に入ると、 1階には総務や経理などの30名くらいのスタッフが座って仕事をしているのですが、 ほとんど全員が立ち上がって、大きな声で”いらっしゃいませ”とか、 ”こんにちわ”と言ってくれたそうです。 バスガイドさんが”トイレを使わせてほしい”と言うと、 ”そちらの廊下の右の奥です。”と指示するのではなく、 わざわざトイレまで案内してくれたそうです。 そして帰りには、 ”遠いところにお帰りになるそうですが、お気をつけてお帰りください。 ご苦労様です。”と声をかけてくれたそうです。 工場見学の団体さんを乗せた帰りのバスの中で、全員の話が終わった後、 バスガイドさんが ”わたしにも一言、ぜひ言わせてください”と手を上げた。 バスガイドさんは言った。 ”私はバスガイドを何十年もやっていますが、いつもほとんど無視されます。 道具のように見られているようです。 そんなバスガイドに対して、これほどあたたかい心で接してくれた会社は ほとんどありません。今日は、感激、感動いたしました。 ガイドさんの目には涙が光っていた。。。 (完) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.27 21:55:11
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